復活を讃美する
             サンフランシスコの主教イオアン著

1953年に日本正教会宗務局が発行した小冊子「復活を讃美する」に
名古屋正教会信徒の協力で多少手を入れ読みやすくしたものです。
サンフランシスコの主教聖イオアン(1896-1966)は存命中から
その聖性が慕われ深く尊敬されていました。

この説教集は主日徹夜祷で読まれる主の復活にかかわる11の福音箇所を
イメージ豊かに力強く説き明かします。

毎月1話ずつアップしてゆきます。お楽しみに。

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主を讃美する 目次


疑惑  (第一福音)
不安  (第二福音)
向上  (第三福音)
真実  (第四福音)
機密  (第五福音)
喜び  (第六福音)
信仰  (第七福音)
主を見る(第八福音)
主は入る(第九福音)
従順  (第十福音)
愛   (第十一福音)





 早課の十一の福音は、一年を通じて、日曜日の前晩の徹夜梼の時に聞くことができます。これは復活に関する福音です。この福音は、生活を動かしてくれる心臓であり、人を生かしてくれる口の呼吸であり、信仰の基礎です。正教会は、この福音の言葉を十一の部分に分けました。
 復活の福音の深い意義は、尽きるところがありません。それぞれの理解力が足りないために、復活の香り高い海水を一滴ずつくみ取ることしかできないとしても、皆さんは神の愛を讃美し、神の謙遜に驚き、いっさいのために神を讃美せずにはいられないでしょう。