東方正教会の基本信条


 聖大アファナシイの信経(抄訳)


・・・公会は即ち斯の如し。・・・三者なる唯一の神と唯一なる三者、其個位(イポスタシ)の混ぜず其本体の分れざる者を尊敬すべき事なり、蓋父の個位、別に子の個位、別に聖神の個位、別なり。然れども父と子と聖神の神性惟一、其光栄相均しく其尊厳同じく永遠なり、父の如く子も然り、聖神も亦然り・・・

・・・即ち父は神、子は神、聖神も亦神なり、然れども三の神に非ずして惟一の神なり・・・

父は何者にも創造せられたるに非ず、造成せられたるに非ず。子は創造せられたるに非ず、造成せられたるに非ず、乃ち父より生れたり。聖神は創造せられたるに非ず、造成せられたるに非ず、又生れたるに非ず、乃ち父より出ず・・・

而して此三者に前后の区別なく多少の差別なし。乃ち三位相全うして皆偕に永遠且同等なり。

我等信じ且認む。主イイスス・ハリストス、神の子・神と人、は実に諸世の先に父の本体より生まれたる神なり、また実に時に於て母の本体より生れたる人なり、完全の神にして有智の霊と人体より成れる完全の人なり、神なりまた人なるもハリストスは二に非ず一なり、・・・二性相混したるに非ず個位惟一なりと、・・・我等信じ且認むるは是れ則ち正教なり。


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