教区定例学びの会 大阪

 3月21日(土) 2月に予定されていましたが、講師の都合で延期になっていた、教区定例学びの会が大阪教会で開催されました。
講師は名古屋教会のゲオルギイ松島雄一神父。テーマは「正教のいろは」と題して、金口イオアンの聖体礼儀のアナフォラの祝文(「感謝祝文」)の解説でした。

 感謝祝文は通常は司祭が聖歌が歌われる間に黙誦されるため、信徒の耳には届きませんが、初代教会では司祷者が会衆全体を代表して声高く唱えていたものです。内容は天地創造からハリストスの籍身、伝道、最後の晩餐、受難、十字架、復活、昇天、さらに「再度の降臨」までを神の救いの完成として記憶する、まさにキリスト教のエッセンス(いろは)そのもの。

 地元大阪、京都、神戸、名古屋からの20名を越える参加者は熱心に耳を傾け、「どうしてこんなに大切な祈りが、信徒の耳に届かないままだったんでしょうか」という、もっともな質問も飛び出し、充実した学びの時を過ごすことができました