「二人のニコライ」 教区定例学びの会 名古屋
パウェル及川神父を迎えて

2008年9月15日、名古屋教会に人吉教会のパウェル及川神父を迎えて、教区定例学びの会が行われました。テーマは「二人のニコライ」。日本に正教を伝えた亜使徒聖ニコライとロシアの最後の皇帝受難者聖ニコライの出会いを、皇帝ニコライの皇太子時代の日本訪問、とりわけ暴漢が皇帝に斬りつけ負傷させるという「大津事件」を中心に、様々な資料を縦覧しつつ生き生きと再現してくださいました。

 ニコライ皇太子の遭難の報せは、次の訪問地東京でのニコライ堂訪問への応接を準備していた亜使徒聖ニコライにただちに届けられ、聖ニコライは急遽、皇太子のもとへ見舞いに駆けつけました。外務省の担当官の接見を断った皇太子も、聖ニコライとは親しく懇談したとのことです。
 お話は後の皇帝ニコライ一家の、革命による銃殺という受難にも及びました。全体主義政権下での無数の正教徒の受難者たちのいわば代表として、皇帝ニコライが教会史に記憶されていることが、のべられました。

 当日は名古屋教会から26名、半田教会から2名、豊橋教会からイサイヤ酒井神父をはじめ11名の、計39名の参加者が、昼食を挟んで11:00から14:00まで熱心に聴講しました。

また、昼食前には「亜使徒聖ニコライ及び受難者聖ニコライに依頼する祈祷」が行われました。