教区定例学びの会 名古屋
「亜使徒聖ニコライと出会った人たち」 
パウェル及川信神父


 10月10日体育の日、名古屋教会に南九州管轄のパウェル及川信神父を迎えて、第29回教区定例学びの会が行われました。当日は連休中にもかかわらず、名古屋教会はもとより、半田教会から2名、豊橋教会から2名、大阪教会から1名、人吉教会から1名、さらに教区外の東京復活大聖堂教会からも6名の信徒が聴講に。その他にも一般の方の参加も3名あり、総勢35名の参加で、会場の名古屋教会はぎっしり。

 お話しは、ニコライ来日当時の函館領事館の人々を始め、ニコライが出会った人々、初代駐日領事館長ゴシュケビッチ、掌院アナトリー、木版で初のロシヤ語教科書「ろしあのいろは」を出版したイオアン・マホフ、聖ニコライの秘書役を務めた池田粂蔵、今も有名な函館のレストラン「五島軒」初代料理長を務めた五島英吉、植物学者のイオアン・マクシモビッチ、彼とともに植物採集に歩いた須川長之介、マクシモビッチを生涯の師と仰いだ近代日本植物学の祖と言われる牧野富太郎らの興味ぶかいエピソードが紹介され、聖ニコライがただ大変な努力をしたというばかりではなく、多くの人々との交流の積み重ねが彼の偉大な伝道事業の背後にあったことへが強調されました。

 講演後の昼食をかねた懇談会では、自己紹介を中心に信徒の交流が行われました。とくに当日神父とご同行された、マルファ及川まつえマトシカと名古屋信徒の皆さんとは93年以来の再会となり、食事後も尽きない思い出話に話が弾みました。

 お帰りの飛行機の出発する中部空港への途次、同じくかつて管轄されていた半田教会イオアン・ダマスキン教会にも、松島神父が車でご案内しました。東京からの参加者御三方も同道なさり、築100年近い木造建築の会堂を見学されました。(写真下)