正教奉神礼と聖歌奉仕者のためのオンラインの講座
 
講師:マリア松島純子、監修:長司祭ゲオルギイ松島雄一

●ビデオ●Zoom によるリモート実習と質疑応答。ビデオはいつでも見られます。


ZOOM 実習
オンライン講座
 Zoomで実習、Zoomで質問は申込まれた方に招待を送ります。
  毎月第3土曜日15:00~を予定
  講義内容は下記ビデオで見られます。Zoomでは実習や質疑応答を行います・
  +申込みは西日本教区、または大阪ハリストス正教会まで

講座は、実習編と理論編の二本立て

今年2022年3月からふたつを合体しました。

    実践に役立つ、ヒントやサンプルがたくさんあります。

・ 難しくて歌えない、をカンタンに。
・正教伝統の歌い方でイキイキと。
・こんな歌もあるよ。
     正教奉神礼、聖歌の歴史、成り立ちを知って、神が奉神礼を通じて何を与えようとしているのかを考え、正教奉神礼の底力を学びます。


見逃し配信 番組案内


実技編

 online奉神礼基礎講座 実習実技編  ビデオのリンク pdf資料のダウンロードはこちらから
公開日     
 22年10月15日
 ポロキメンとアリルイヤ、使徒経の用い方、固定祭日、歌い方
聖歌のお名前シリーズの最後「ポロキメンとアリルイヤ」、今回は生神女庇護祭を例にあげて、固定祭日の調べ方と、掛け合いのワザ。ポロキメンの歌い方の工夫(まっすぐ、単音、四声)と、アリルイヤはモスクワ調を例に、ウラディミル神学校夏季講習の録音から学びます。
   
22年8月20日  第16回  ポロキメンとアリルイヤ2、実技編「使徒経の使い方」

『聖使徒経』の付録124ページを、たとえば、付録がもとも別の本だったこと、歌い手(詠み手)のための抜き刷りだったこと、「端Lection」とは何か、など成立の背景から解説し、実技としては、これから誦経を始める人にも参考になるように、通常期の日曜日の場合、例として第10主日をとりあげて、使徒経の調べ方、実際の流れを、スライドと録音サンプルで説明します。
   講義資料16ポロ決めとアリルイヤ使徒経
22年7月16日   第15回 讃歌、ポロキメン、アリルイヤ 前編
 前半のトピックは「さんか違い」。宗教音楽一般で「賛歌」というのはギリシア語でイムノス、新約の教会で作られ、歌い継がれてきた歌、神をさんびする歌全般です。トロパリ、カノン、スティヒラなど、カトリックの聖歌、プロテスタントの賛美歌もだいたいここに含まれます。「ごんべん」のついた「讃歌」は「賛歌」の一種で、祭や聖人への敬拝の歌、祭日のポリエレイ(主の名を讃め揚げよ)の後に歌われますが、『祭日経』のどこを探しても見つかりません。なぜでしょう?では、調べるときは、どの本をみればいいでしょう?

 後半はポロキメンとアリルイヤ。いつ歌われるのか、どんな役割を果たしているのか?1500年前のビザンティンではどんな場面だったか、など。
   講演資料讃歌ポロキメンアリルイヤ(
pdf)


 8調(オビホード)によるアリルイヤ
 22年5月21日  第14回 スティヒラ

スティヒラとトロパリの違いは聖詠との組み合わせ方にあります。聖詠の句の間に順次、歌(トロパリ)を挟み込みます。

スティヒラの代表は晩課の「主や爾によぶ」。ユダヤ教の時代から歌われた光の聖詠140、141、129、116(詩編141、142、130、116、ルチェナリア)の間に、新約時代の救いを歌う新しい歌を挟み込んでつくります。

実践の上では晩課の難所です。これをマスターすれば、誦経の不安が大部分なくなります。

理論と実践、両方からスティヒラを徹底解説します。
   講演資料スティヒラpdf
 22年3月19日  第13回カノン

今回のテーマは「カノン」。修道院聖歌の代表です。7世紀頃から始まった聖歌の形式で、内容的には旧約聖書の預言が新約においてどのように成就したかを歌い、正教会の聖書の解釈、信仰の姿、神の救いが讃美の歌で歌われます。

弾圧されても、自由な神学教育ができなくても正教の精髄が伝えられたのは奉神礼があったから、とよく言われますが、「カノン」はその代表です。

 しかしカノンは、祈りのプロ集団である修道院で培われただけに、長大で、実施方法が複雑です。大斎の第2週以後、三歌斎経だけを見て読み解くことは困難です。
 今回はカノンの成り立ち、特徴を解説し、実際に行うための組み立て方、また省略の方法の例もご紹介します。
  講演資料カノンpdf
 
22年2月19日
第12回「領聖の時に何を歌うか」2 領聖詞

「領聖詞(キノニク)」は領聖の時に歌う歌で、意味は交わりの歌、一致の歌です。祭日や祈りの目的などによって26の領聖詞があります。もともとは「領聖」の動きを促す歌で、「味わえよ」「領け」などの言がはいっていました。信徒領聖中の「ハリストスの聖体を領け」はもともと復活祭の領聖詞でした。
カンタンで楽しい領聖詞のサンプルも紹介します。
  講演資料領聖詞pdf

楽譜(領聖詞集)

22年1月15日 
第11回「領聖前に何を歌うか」1

領聖前、神品領聖の時間、特に決まりがないので、適当な歌が歌われていますが、どんな歌がふさわしいか、ふさわしくないか。聖体礼儀の流れ、正教の暦のサイクル、一生の信仰生活は「準備(斎)と成就(祝い)」からなっています。そこから、神の宴、神との交わりの時、どんな歌がふさわしいかを再考します。
   講演資料領聖前pdf

21年11月20日 
第10回 「掛け合いのワザ」2アンティフォン

正教会の礼拝はリトゥルギア神の民の共同の仕事です。そのために古くから、効果的に用いられているのが「掛け合い」のです。教会の一体感を高め、神の国への歩みを促す「掛け合い」の歌アンティフォンを紹介します。
   講演資料アンティフォンpdf
 
21年10月16日
 第9回 「掛け合いのワザ」1連祷

「掛け合い」。今風に言えば「コール&レスポンス」。正教会の共同礼拝の基調となっています。なかでも何度も繰り返される、輔祭の祈願に会衆が「主憐れめよ」と唱和する連祷は共同の祈りの基本です。
その歴史を学び、イキイキとした連祷の実践を考えます。
   講演資料連祷pdf

21年8月14日
 
 Zoomで実習、Zoomで質問 

ことばを歌う―八調のワザ 「替え歌のススメ」 実習体験


「ムズカシイ」と評判の生神女就寝祭のイルモス第9歌頌を教材に、「替え歌」体験してみました。
   講演資料替え歌pdf
 

2021年7月
 第8回 実習編 「八調入門」イルモス1調
               替え歌のススメ

難しいと評判の夏の大祭日のイルモスを「八調のワザ」を使って解決。「八調」は正教聖歌伝統のワザですが、カンタンに言えば「替え歌」です。元歌は降誕祭のイルモス。やってみましょう。下記の第8回「八調入門」イルモス1調を参考に
   講演資料八調pdf
 
2021 年5月
 第7回 実習編 「神の使い」をカンタンに

正教聖歌の基本は「ことば=歌詞」です。「ことば」を歌うとき、あまり「楽譜」にとらわれてしまうと、「ことば」が死んでしまいます。日本語聖歌の場合はスラブ語の抑揚に沿ってできたスラブ語の楽譜をもとに楽譜に書かれたので、とても「歌いにくい」ものがあります。
そんなとき、正教聖歌の伝統「八調」のメロディ・パターンの替え歌で歌うとカンタンに歌えます。
   講演資料神の使いpdf

 
 6 実習編 棒読みのススメ

土曜日の晩祷や大斎平日のお祈りで、「歌えない」「コマッタ」ときの対処法。
「楽譜」で歌えないときは、棒読みすればいいんです。
正教聖歌の伝統の原点に帰って、ワザをみがきます。
講演資料棒読みpdf 
   対面で行った過去の「奉神礼基礎講座」  は一部のみYouTubeにビデオ録画を公開しています。こちらから
   理論編  
 公開日  online正教聖歌の伝統 聖歌や奉神礼の歴史、正教の礼拝観を解説  
2022年5月21日
 
第9回 聖歌のお名前徹底解明5 スティヒラ

 上記の奉神礼基礎講座の項参照
   講演資料スティヒラpdf
2022年3月
19日 
第8回 聖歌のお名前徹底解明4 カノン

 上記の奉神礼基礎講座の項参照
  講演資料カノンpdf 
2022年2月 第7回 聖歌のお名前徹底解明3 領聖詞

 
上記の奉神礼基礎講座の項参照
  講演資料領聖詞pdf

楽譜(領聖詞集) 
   第6回 聖歌のお名前 徹底解明2 コンダク

正教会のクリスマス・ソング、降誕祭コンダク『今処女は』。コンダクは6世紀に大聖堂で歌われた聖歌で、もともとは短い歌を20~30連も続ける、物語説教でした。降誕祭コンダクを例に挙げて、ダイナミックなコンダクの魅力に迫ります。
   講演資料コンダクpdf 
2021年9月  第5回 聖歌のお名前 徹底解明 トロパリ  奉神礼基礎講座の理論編。トロパリ、スティヒラ、カノン、セダレン、コンダク、イルモス、カタワシャ・・・何が何だかわからないほど、たくさんある正教聖歌のお名前を整理して、徹底解説。第1回はトロパリ。   講演資料トロパリpdf  

2021年3月
番外 大斎 アンドレイの大カノン  聖書の物語が自分の物語として歌われ、「たましいよ」と悔い改めが呼びかけられる。年に一度(本当は二度)大斎の時にだけ歌われる正教の珠玉の聖歌の紹介。7世紀の修道聖人クリト(クレタ)の聖アンドレイが作ったとされる。
  アンドレイの
大カノン
祈祷文
 
  第4回 教義を歌う、聖書を歌う
      -
大詠頌vsグロリア
「大詠頌」は「至高きには光栄神に帰し・・・」(ルカ2:14)で始まり、2世紀ごろから歌われるとされる古い聖歌。カトリックでも「グロリア」「栄光の賛歌」として歌われる。歌詞の深い聖書的、教義的内容を解説し、東西の違いを比較。

   講演資料大詠頌pdf 
  第3回 時の祈り――時の成聖「聖にして福たる

聖体礼儀は時間の枠を超えた神の宴会で、キリスト教徒の交わりの基本ですが、古代キリスト教徒はそれとは別に、毎日の祈りの時を設けてきました。今でも修道院では8つの祈りの時間を守り、私たちのような街の教会でも土曜日の晩祷 や大斎の平日祈祷を行います。中でも夕暮れと、夜明けの祈りは重 要です。4世紀以前から歌われてきた灯火の祈りの歌「聖にして福た る」を解説します。
  講演資料聖にして福pdf  
  第2回 使徒たちの時代 応答、挨拶 

 正教会の礼拝には使徒たちのころからの伝統が多く残っています。
 たとえば挨拶。使徒の手紙に見られる挨拶は今でも礼拝の中で行われます。正教会では、「教会」は使徒時代の教会とリンクしています。アクセスポイントは礼拝にあります。
  講演資料挨拶pdf  
  第1回 昔ってどれくらい昔?多様性と一致

 正教会は伝統を守る教会と言われますが、正教聖歌の伝統は実に 多様で自由です。その秘密は?
   講演資料多様性pdf 


過去の奉神礼基礎講座 録画 2017年~2019年



   ビデオ
第5回 聖体礼儀 3 ポロキメンとアリルイヤ (2019/9/23   

   ビデオ第4回 講義1 大斎、受難週、先備聖体礼儀 (2019/3/21)

   ビデオ
第4回 講義2 聖体礼儀 2 「アミン」 (2019/3/21)


    ※2018年以前は録画がありませんが、
資料はこっているので、いずれビデオ化したいと思っています。


      第5回 実習編、使徒経の見方。誦経と聖歌の掛け合い。

      第3回 講義1 聖体礼儀―私たちは何を祈り求めるのか(2018年9月17日)
           講義2  聖入の歌、聞き比べ、歌いくらべ 1600年前のコンスタンティノープル 行列体験

      第2回 講義1 大斎平日祈祷の特徴、晩課と先備聖体礼儀(2018年3月21日)
           講義2 先備聖体礼儀のあらわすもの

      第1回 講義1 正教奉神礼のサイクルとその神学(2017年8月14-15日)
           実習1  晩課のスティヒラの組み方
           講義2  なぜ奉神礼は複雑か トロパリvsスティヒラ 二つの伝統の統合
           実習2  誦経の読み方


参考資料 冬季セミナー 講演録、ビデオ書籍



  ビデオ録画『堂の美なるを愛する者-東西教会の比較』 2020(講師:マリア松島純子、司祭グリゴリイ水野宏)

        
        「なぜ正教会は聖堂でコンサートをやらないの?」「なぜ信経(信仰告白)にこだわるの?」
        素朴な疑問への答えの鍵は東西教会の礼拝(奉神礼)への姿勢、考え方の違いにあります。
        それは聖堂の形としても現れています。正教会で、古代的な礼拝の共同性が守られてきた理由も聖堂の形と        無関係ではありません。(マリア松島)

        西洋で、聖歌が「音楽芸術」として発展した背景をわかりやすく解説(司祭 グリゴリイ水野)

        ★講演録冊子もできました。当日の講演内容に図版や楽しいトリビア記事も加え、歴史物語としても面白い
          本になりました。32頁(\300)。最寄りの西日本主教区内正教会まで。郵送もできます。
          ご希望の方はこちらまで。(送料実費\200)


  正教聖歌入門の定番 『ロシア正教会の聖歌』(フォン・ガードナー著、マリア松島純子訳) 希望献金額¥1300


正教会聖歌は、4世紀から9世紀にかけて発展しました。9世紀以後は音楽上の変化はありましたが歌詞の内容はほぼ9世紀には完成していました。西方の教会音楽とは、名称や構成はもとより、音楽への考え方も異なります。正教聖歌の入門書として世界的に認められている一冊です。