なごや「聖歌」だより 13  2003年4月号


目で見る聖歌 
今年は4月21日(月)から受難週の祈りが始まります。
こんないい方をすると変かもしれませんが、まるで、その場にいるように、「臨場感」に溢れています。
大歓迎でエルサレムに迎えられたイイススは、愛弟子に裏切られ、ローマの総督やユダヤの祭司のところを引き回され、十字架でひとりぼっちで死んでゆきます。
“しかし、その死は・・・”

とにかく体験してみてください。忙しくても、ちょっと頑張って来て見てください。復活祭の喜びが倍増します。

受難週の祈り
日) 聖枝祭
人々が「救世主」が来られる!と枝をもって大歓迎









(木) 10:00〜
【聖大木曜日の晩課】

イイススは最後の晩餐を制定されます。







(木) 18:00〜
【聖大金曜日の早課】

主の受難をたどり、12の福音が読まれます。主イイススは、裏切られ、引き回され、見放され、十字架上で息をひきとられます。









(金) 13:00〜
【聖大金曜日の晩課】
アリマフェアのイオシフはイイススの遺体を十字架から降ろし墓に葬ります。(眠りの聖像を聖所に安置します。)
(金) 18:00〜
【聖大土曜日の早課】

「道に?なきもの」の聖詠の間に、静かな賛美の歌が歌われます。最後に眠りの聖像を掲げて、十字行を行います。

(日) 真夜中から
【復活祭】

「墓にあるものに、いのちを賜えり」



















パスハのスティヒラ 5調



 パスハのスティヒラは第67聖詠の各句にスティヒラが挿入されています。上図ではスティヒラは網掛け部分で示されています。この「神は興き」で始まる句はパスハの祈りのあちこちに見られます。たとえば、十字行から帰って早課の始まりに司祭が唱え、時課や聖体礼儀の始まりにもあります。また第3アンティフォンにもこの句が用いられます。
 また、この歌はロシア人にとって復活祭のイメージそのもので、リムスキー・コルサコフやラフマニノフが自作の中でこのメロディを用いています。