11月8日/21日

天軍首聖ミハイル及び其他の無形軍の会衆祭

 若し聖天軍首ミハイルの会聚の聖堂あり、或は聖務長之を望まば、徹夜堂課を行ふ。


小晩課

「主よ、爾にぶ」に四句を立てて讃頌を歌ふ、第一調。

無形の諸天使、神の宝座の前に立ち、彼處の光に照されて、常に光を放つ第二の光たる者よ、我が霊に平安と大なる憐とを賜はんことをハリストスに祈り給へ。二次。

第一の生命より実に滅びざる生命を受けし不死の諸天使よ、爾等は永在の光栄及び永久の睿智の至福至聖なる実見者と為りて、光に満たされて、至りて明なる燈と現る。

天使首、差役、首領、宝座、主制、六翼のセラフィム、及び神聖なる多目のヘルワィム、智慧の器たる者、能力、及び至りて神聖なる権柄よ、我が霊に平安と大なる憐とを賜はんことを、ハリストスに祈り給へ。

  光栄、第四調。

天使の会の首長、天に在りて三日の神性の宝座の前に立ちて、絶えず彼處より放てる神聖なる光線にて豊に照さるる天軍首ミハイル、我が霊の為に祷る者よ、我等地に在りて喜びて聖三の歌を詠ふ者をも諸慾の暗より脱れしめて、光を以て照し給へ。

  今も、生神女讃詞。

  挿句に讃頌、第六調。

ハリストスよ、天使首の軍は爾の宝座の前に立ちて、人類の為に祈る。彼等の祈祷に因りて、異邦民の強暴を斃して、衆信者に平安を与へ給へ。

句、爾は其使者を以て風と為し、其役者を以て火焔と為す。

天使の品位よ、萬有の王の宝座の四周に在りて常に楽しみて、我等信を以て爾等を呼ぶ者を護りて、衆を苦難より脱れしめ給へ。

句、主の悉くの天使よ、主を讃め揚げよ、其悉くの軍よ、彼を讃め揚げよ。

萬有の上に在る神父と惟一の言と聖神゜とは天の神゜霊の形なく物質なき軍を己の三日の光栄の歌頌者として造り給へり。

  光栄、今も生神女讃詞。

生神童貞女よ、我等ガウリイルと共に爾に呼ぶ、慶べよ、蓋爾は上より第一の歓喜を受けて、我等衆を歓喜に満て給へり。

  讃詞、第四調。

天軍の首長よ、我等不當の者は常に爾等に祈る、爾等の祈祷を以て、其無形の光栄の翼のおほひにて我等を防ぎて護り給へ、蓋我等熱切に俯伏して呼ぶ、上なる軍の首長として、我等を危難より救ひ給へ。

  光栄、今も、同調の第一の生神女讃詞。

 

大晩課

「主よ、爾にぶ」に八句を立てて讃頌を歌ふ、第四調。

天軍首、ミハイルよ、爾は三日の神性の至りて光明なる前立者と現れて上なる軍と偕に歓びて呼ぶ、聖なる哉爾父、聖なる哉同無原の言、聖なる哉聖神゜、惟一の光栄、惟一の国、惟一の神性及び能力や。

天使長ミハイルよ、爾の容貌は火の如く、美麗は神妙なり、爾は萬有の造成主の命を行ひて、無形の性を以て極をす。能力に於て爾は強き者と知られ、爾の聖なる名に縁りて尊まるる聖堂を爾醫治の泉と為し給ふ。

録されし如く、爾の使者を以て風と為し、爾に役する者を以て火焔と為す主言よ、爾は天軍首ミハイル、爾の命に従ふ者、敬畏を以て爾の光栄に三聖の歌を奉る者を爾の天使首の軍の中に第一の者と顕し給へり。

  又讃頌、第四調。

永久の智慧は爾ガウリイルを第二の光として造れり、爾は神聖なる奉事を以て全世界を照し、実に大にして神妙なる永遠の秘密を我等に顕せり、是れ無形の者が童貞女の胎内に身を取りて、人を救はん為に人と為る事なり。

三日の神性の宝座の前に立ちて、絶えず彼處より放てる神聖なる光線にて豊に照さるる天軍首ガウリイル、我が霊の為に祷る者よ、我等地に在りて喜び祝ひて爾を讃め揚ぐる者を諸慾の暗より脱れしめて、光を以て照し給へ。

天軍首ガウリイル、我が霊の為に祷る者よ、爾の牧群に屡抗抵する諸敵の強暴を破り、教会の異論を治め、烈しき誘感の猛風を鎮め、愛を以て爾を尊みて、爾の庇護の下に趨り附く者を危難さいがいより救ひ給へ。

  光栄、第六調。(ワィザンティイの作)。

天軍の首長等皆我等と偕に喜べ、蓋爾等の前立者にして我等の転達者たる大なる天軍首は今日其尊貴なる聖堂に至栄に現れて、成聖を施す。故に我等職として彼を歌頌して呼ばん、至大なる天使首ミハイルよ、爾の翼のおほひにて我等を覆ひ給へ。

  今も、生神女讃詞。

童貞女の会は皆我等と偕に喜べ、蓋我等の転達者と代求者、庇護と大なる避所は今日其尊貴神聖なる聖堂に於て憂ふる者を慰め給ふ。故に我等職として彼を歌頌して呼ばん、至浄なる女宰生神女よ、爾の神聖なる転達にて我等を覆ひ給へ。

  聖入。本日の提綱。喩言三篇。

  イイススナワィンの記の読。(五章)

イイスス イエリホンの辺に在りし時、其目を挙げて観しに、人彼の前に立ち、其手に抜きたる剱を持てり。イイスス就きて彼に謂へり、爾は我等の一人か、抑我等の敵の一人か。彼曰へり、我は主の軍の将にして、今此に来れり。イイスス面地に伏して、彼を拝して曰へり、君よ、爾の僕に何を命ずるか。主の軍将イイススに謂へり、爾の履を爾の足より脱げ、蓋爾の立てる處は聖なり。イイスス是くの如く行へり。

  士師記の読。(六章)

彼の日マディアム民イズライリの諸子を圧したれば、彼等主神に呼べり。視よ、主の使来たりて、エズリの子孫なるイオアスに属するエフラファの橡の木の下に坐せり。時にイオアスの子ゲデオンはマディアム人より遁れん為に、酒ぶねの中に麦を打てり。主の使彼に現れて曰へり、剛勇の者よ、主は爾と偕にす。ゲデオン彼に謂へり、吾が主よ、若し主我等と偕にせば、胡為れぞ斯の諸難は我等に及びたる、我等の先祖が主は我等をエギペトより引き出ししに非ずやと云ひて、我等に告げたりし其諸奇蹟は安に在るか、今主は我等を棄てて、マディアム人の手に付せり。主の使彼に目を注ぎて曰へり、此の爾の力を以て往け、爾イズライリをマディアム人の手より拯はん、視よ、我爾を遣せり。ゲデオン彼に謂へり、主よ、我何を以てかイズライリを拯はん。視よ、我が族はマナッシヤの中に最卑き者、我は吾が父の家の中に最小き者なり。主は彼に謂へり、我爾と偕に在らん、故に爾マディアム人を撃つこと、一人を撃つが如くならん。ゲデオン彼に謂へり、若し我爾の目の前に恩を獲たらば、請う徴を以て我と語る者の爾なるを知らしめよ、願はくは斯を離れずして、我が爾に返り、禮物を攜へて爾の前に供ふるにべ。主の使彼に謂へり、我止まりて爾の返るを待たん。ゲデオン往きて山羊の羔を調へ、麺一「エファ」を以て酵なき餅を製り、肉を筐に入れ、羮を壺に盛り、橡の木の下に攜へ出でて、之を進めたり。主の使彼に謂へり、肉と酵なき餅とを取りて、此の石の上に置き、之に羮を斟げ。乃是くの如く為せり。主の使其手に在る杖の末を伸べて肉と酵なき餅とに触れたれば、火は石より出でて、肉と酵なき餅とを燬き盡せり、而して主の使は彼の目より離れたり。ゲデオンは此れ主の使なりと知りて曰へり、嗚呼主よ、主よ、我面を面に合せて主の使を見たり。主彼に謂へり、平安なれ、懼るる毋れ、爾死なざらん。ゲデオン彼處に主の為に祭壇を築きて、之を主の平安と名づけたり。

  イサイヤの預言書の読。(十四章)

主是くの如く言ふ、全地は歓びて呼ぶ、松の木及びリワンの柏香木は爾の故に由りて楽しみて言ふ、爾が眠りしより人の上りて我等を伐ることなし。下に在る地獄は爾の為に動けり、爾の来る時に爾を迎へん為なり、地を領せし群雄を爾の為に覚まし、異邦の諸王を其位より起せり。彼等皆爾に言はん、爾も我等の如く弱くなり、爾も我等と等しき者と為れりと。爾の驕傲は爾の悉くの栄華と偕に地獄に堕されたり、腐敗は爾の下に敷かれ、蟲は爾の蓋と為れり。明星、暁の子よ、如何にして爾天より隕ちたる、諸民を蹂りし者は地に仆れて壊れたり。爾心の中に言へり、我天に升り、我が位を神の列星の上に挙げ、北極の山に、諸神の会に坐せん、高き雲漢に登りて至上者とrしくならんと。然れども爾は地獄に、最下なる深處に堕されたり。爾を見る者は熟爾を見て言ふ、斯の人は地を動かし、諸国を震はせ、世界を荒野と為し、其諸邑を毀ち、俘囚に其故土に帰るを許さざりし者に非ずやと。諸民の諸王は尊栄を以て各其墓に眠る、然れども爾は墓の外に棄てられ、憎むべき枝の如く、剣にて刺し殺されて石の坑に墜さるる者の如く、践まるる屍の如く、彼等と偕に葬むらるるを得ず。蓋爾は我の地を敗り、我の民を殺せり。悪者の裔は世々に記憶せられざらん。

  「リティヤ」に讃頌、第一調。(キプリアンの作)。

神霊の軍の首長等、常に主宰の宝座の前に立てる者よ、世界に平安、我等の霊に大なる憐を賜はんことを主に祈り給へ。

  (アルセニイの作)。

上なる軍の首長、神聖なる品位の前立者ミハイル、常に我等と偕に行きて、衆を悪魔の包圍より護る者は、今日我等を慶賀に聚め給へり。祭祀を愛する者及びハリストスを愛する者よ、来りて、諸徳の花を採り、浄き思と平安なる良心とを以て天使首の会を尊まん、蓋彼は常に神の前に立ち、三聖の歌を詠ひて、我等の霊の救はれんことを祈る。

  第二調。(ストゥディトの作)。

無形なる神゜霊の軍を司りて三日の光栄のW煌を以て世界を照す天軍首よ、爾等は絶えざる聲を以て三聖の歌を詠ふ。故に我等の霊の救はれんことを祈り給へ。

  同調。(アルセニイの作)。

形而上の宝座を環れる神聖なる無形の軍、霊智なる者よ、爾等は火の口を以て宰たる神に三聖の歌を詠ふ、聖なる哉神、無原の父、聖なる哉勇毅、同無原の子、聖なる哉常生の者、同一性なる神゜、父及び子と共に讃栄さらるる主や。

  (アナトリイの作)。

主よ、天使の軍は無形の唇と神゜霊の口とを以て息めざる歌を爾の近づき難き神性に献る。主宰よ、爾の光栄の役者たる潔き霊智者は爾を讃め揚ぐ。彼等と偕に無形なるミハイル、至りて美しきガウリイル、及び上なる軍の前立者たる天軍の諸長は今日我等の饗應者と為れり。人を愛する主よ、彼等は我等に爾の近づき難き光栄に歌を詠はんことを命じ、且我が霊の為に息めずして爾に祈る。

  光栄、第四調。

ハリストス神よ、ヘルワィム等は火の唇を以て爾を歌ひ、天使首の会は無形の口を以て黙さずして爾を讃栄し、上なる軍の首長ミハイルは息めずして凱歌を爾の光栄に奉る。彼は今日我等を光明なる慶賀に聚めて、塵の唇を以て宜しきに合ひて讃美の歌を爾に捧げんことを勧む、蓋萬有は爾の讃栄に盈てられたり、爾は世界に大なる憐を賜ふ。

  今も、同調。(ニコミディヤのゲオルギイの作)。

今日神を容るる殿たる生神女は主の殿に攜へられ、ザハリヤは之を接く、今日至聖所は欣び、天使の会は奥密に祝ふ。彼等と偕に我等も今日祭を為して、ガウリイルに従ひて呼ばん、恩寵を蒙れる者、慶べよ、大なる憐を有つ主は爾と偕にす。

  挿旬に讃頌、第一調。

我等世に在りて天使の如く祝ひて、光栄の宝座に座せる神に歌を詠はん、聖なる哉爾天の父、聖なる哉同永在の言、聖なる哉至聖神゜や。

句、爾は其使者を以て風と為し、其役者を以て火と為す。

天の者の中に第一たる者、大なる勇敢を有ち、光栄の畏るべき宝座の前に立てる、言ひ難き事の実見者たる天軍首ミハイルよ、祈る、爾の祈祷を以て我等災難と誘感との危きに在る者を救ひ給へ。

句、主の悉くの天使よ、彼を讃め揚げよ、其悉くの軍よ、彼を讃め揚げよ。

無形の天使等の第一たる者、彼の神聖なる光の役者、実見者、及び秘密者たる天軍首ミハイルよ、我等常に敬虔に爾を尊みて、信を以て聖三者を歌ふ者を救ひ給へ。

  光栄、今も、第八調。(修士イオアンの作)。

軍長及び保護者にして、諸天使の元帥たる光栄なる天軍首よ、我等忠信に爾を歌頌して、爾に祈る者を凡の患難と憂愁、諸病と諸罪より脱れしめ給へ。無形の者にして明に無形の事を見、主宰の光栄の近づき難き光に照されて、我等の為に主に祈り給へ、蓋彼は仁愛に由りて人間を救はんと欲して、我等の為に童貞女より身を取り給へり。

讃詞、第四調、「天軍の首長よ、我等不當の者」、二次。嗣ぎて「生神童貞女よ、慶べよ」、一次。

 

早課

「主は神なり」に讃詞.「天軍の首長よ、我等不當の者」、二次。

  光栄、今も、生神女讃詞、「是れ古世より隠されて」。

  「カフィズマ」の第一の誦文の後に坐誦讃詞、第一調。

常に畏るべき宝座の前に立ち、三日の神性の輝ける光線にて照さるる光明なる祈祷者よ、我等喜びて爾の会を祭る者を照して、罪の暗を払ひ、我等が諸難より救はれんことを切に祈り給へ。

  光栄、同調。

天使の会は神聖なるミハイルを天軍首と有ちて、彼と偕に聖三者に歌を献る、蓋萬有の造成主は言を以て火の状に輝ける軍を無より有と為し給へり。

  今も、生神女讃詞。

「ハリスティアニン」等の憑恃たる至聖なる童貞女よ、爾が智慧と言とに超えて生みし神に、上なる軍と偕に絶えず祷りて、我等信と愛とを以て常に爾を讃栄する者に我が諸罪の赦免及び生命の改正を賜はんことを求め給へ。

  第二の誦文の後に坐誦讃詞、第二調。

天使の軍隊の中に元帥と現れたる天軍首ミハイルよ、至上の王に下なる暴虐者の驕慢を斃さんことを常に祈り給へ。火の如く輝ける宝座の側に勇敢ある者として、常に我等爾の諸僕の為に祈り給へ。

  光栄、第四調。

大仁慈なる神よ、多目のヘルワィム及びセラフィム、奉事する天使首の軍、権柄、宝座、主制、差役、能力、及び首領は爾我等の造成主神及び主宰に、罪を犯しし人々の祈祷を棄てざらんことを祈る。

  今も、生神女讃詞。

獨常に歌はるる至りて無てんなる童貞女、永在の神を生みし者よ、無形の軍と偕に絶えず彼に祈りて、我等信と愛とを以て職として爾を歌ふ者に、終の至らざる前に、諸罪の赦免及び生命の改正を賜はんことを求め給へ。

  多燭詞の後に坐誦讃詞、第八調。

天軍の教導師よ、爾は神の光栄の宜しきに合ふ役者にして、爾の造成主の命に因りて、「ハリスティアニン」等の為に救の転達者と為りて、爾の無形の光栄を以て地上の者を眷みる。。故に我等皆職として今日爾の神聖なる慶賀を歌頌して、爾を讃め揚ぐ。天軍首ミハイルよ、愛を以て爾の聖なる慶賀を祭る者に罪の赦を賜はんことをハリストス神に祈り給へ。

  光栄、第四調。

主宰ハリストス神よ、天使の軍は寅畏を以て爾の宝座の前に立ち、彼處より放てる光線にて常に照されて、黙さずして爾に凱歌を献る。彼等の聖なる祈祷に因りて、世界に平安、我等の霊に大なる憐を与へ給へ。

  今も、生神女讃詞。

夫を識らざる至りて無てんなる潔き童貞女母、獨時に由らざる子及び神の言を時の中に生みし者よ、彼に無形なる尊き天軍と偕に、我等に罪の潔浄及び大なる憐を賜はんことを祈り給へ。

  品第詞、第四調の第一倡和詞。

  提綱、第四調。

爾は其使者を以て風と為し、其役者を以て火焔と為す。句、我が霊よ、主を讃め揚げよ、主我が神よ、爾は至りて大なり。

「凡そ呼吸ある者」。福音經はマトフェイ五十二端。

光栄、天使首の祈祷に依りて、憐深き主よ云々

今も、生神女の祈祷に依りて、憐深き主よ云々

  第五十聖詠の後に讃頌、第六調。

ハリストスよ、爾の天使等、寅畏(おそれ)を以て爾の厳なる宝座の前に立ち、常に爾の光に照さるる天上の爾の歌頌者、及び爾の旨の役者は、爾より下に遣されて、我等の霊に光照を施す。

規程は生神女の、「イルモス」と共に六句に。第八調。

「イルモス」二次、「我等其民をして紅の海を過らせし主に歌はん」。(八調經に載す、第八調の主日の早課の第三の規程)。

次に無形者の規程二篇、八句に。

第一の規程、其の冠詞は、神智者よ、無形者の会の讃美を唱ふべし。修士イオアンの作。第八調。

  第一歌頌

イルモス、人々よ、イズライリを奴隷より釈きたる我が奇異なる神に讃詠を献りて、凱歌を歌ひて呼ばん、我等爾惟一の主宰を歌頌せん。

我等衆信者は上なる会の悉くの無形の首長等を司る造られざる三者を歌ひて呼ばん、聖、聖、聖なる哉神全能者や。

諸天使の造成主よ、爾は造成の始たる無形の者、爾の至浄なる宝座を繞れる会をして爾に呼ばしむ、聖、聖、聖なる哉神全能者や。

神が人体を取る秘密の実見者たるガウリイル、及び無形の軍の前立者たるミハイルは常に喜びて呼ぶ、聖、聖、聖なる哉神全能者や。

  生神女讃詞

ハリストスよ、我爾の寛容の秘密に戦く、蓋爾は本性の神にして、人の如く童貞女より生れんことを嘉し給へり、世界を敵の奴隷より救はん為なり。

第二の規程、同じく修士イオアンの作。同調。

  第一歌頌

イルモス、昔奇迹を行ふモイセイの杖は、十字形に撃ちて、海を分ち、車に乗りて追ひ来るファラオンを沈め、徒歩にて逃るるイズライリ、神を讃め歌ふ者を救ひ給へり。

来りて、会を合せて、無形の軍の霊智なる会を、神聖なる役者、常に我等の救の為に祈りて、我等の痛悔を悦ぶ者として、歌を以て讃め揚げん。

天使等の宰、秀出したる者、光れる首長等は、今日無形の霊智者を起して、彼等の光明なる記憶の祭を行ふ。人々は彼等と偕に喜びて、聖三者に歌を献る。

今日人々は天使等と偕に属神゜の悦を以て楽しむべし、蓋ガウリイルは今、天使長の記憶の日に於て、復諸教会の合一、及び抗敵する諸異端の滅亡を福音す。  生神女讃詞

至浄なる者よ、爾は性に超えて聖神゜に藉りて爾の内に入りたる真の父の言を生み給へり、斯く爾より生れし者は二性二旨にして、變易なく一位なる者なり。我等其像に接吻す。

共頌、「我が口を開きて」。

  第三歌頌

イルモス、主よ、爾を畏るる畏を爾の諸僕の心に入れて、我等実に爾をぶ者の為に堅固と為り給へ。

不死の主よ、爾は至高き處に常に爾の前に立てる能力の強き者を爾の至聖なる旨を行ふ者と為し給へり。

ハリストスよ、爾が人體を取ること、及び尊き復活の奥密者たる天使の首長等、我等の為に祈る者を納れ給へ。

ハリストスよ、爾は慈憐なるに因りて、天使等を人々に守護者として添はしめて、爾の悦を為す者の救に役する者と現し給へり。

  生神女讃詞

神の聘女よ、爾は言ひ難く主及び救者を孕み給へり、彼は我等実に爾をぶ者を諸難より救ひ給ふ。

  又

イルモス、主よ、爾は爾に趨り附く者の固、爾は昧まされし者の光なり、我が神゜は爾を歌ふ。

首長ミハイルよ、爾は我等忠信に爾を讃め揚ぐる者に、諸天使の中に第一にして、聖三者の第二の光と現れたり。

ガウリイルは神が肉體を以て臨み給ふを傳へて、実に全地を神聖なる恩寵の光にて満てたり。

常に歌はるる二神゜、輝ける無形の雙位よ、忠信に爾等の記憶を行ふ者を神の光にて照し給へ。  生神女讃詞

潔き者よ、イサイヤは智慧に超ゆる爾の産を歌へり、我も歌ふ、之に因りて潔浄を獲ん為なり。

  坐誦讃詞、第八調。

天軍の宰、神の光栄の畏るべき高座の前立者たる天軍首ミハイル及びガウリイル、嗚呼主宰の役者よ、悉くの無形の者と偕に常に世界の為に祈りて、我等が審判の日に於て罪の赦、及び慈憐と恩寵とを獲んことを求め給へ。二次。

  光栄、今も、生神女讃詞。

神の恩寵を蒙れる祝福せられたる潔き者よ、大なる仁慈に因りて、爾より生れし者に、上なる軍、諸天使首、及び悉くの無形の者と偕に常に慈憐を以て祈りて、我等に終の至らざる前に、罪の赦免及び生命の改正を腸はんことを求め給へ、我等が憐を蒙らん為なり。

  第四歌頌

イルモス、主よ、爾は爾の馬たる使徒に乗りて、爾の手に其轡を執れり、爾の乗るは、信を以て、主よ、光栄は爾の力に帰すと歌ふ者の為に救と為れり。

 

人を愛する主よ、爾は天使等に馬の如く乗りて、爾の手に其轡を執れり、爾の乗るは、常に主よ、光栄は爾の力に帰すと呼ぶ者の為に救と為れり。

人を愛する無原の主よ、爾の徳は天使等を蔽ひ、地の極を爾の神聖なる讃美にて盈つ、故に地は彼等と偕に爾に呼ぶ、主よ、光栄は爾の力に帰す。

慈憐の深きハリストスよ、爾は人々の救の為に出でて、爾の友たる天軍を呼び集む、爾の降臨は信を以て、主よ、光栄は爾の力に帰すと呼ぶ者の為に楽と為れり。  生神女讃詞

至りて潔き者よ、爾は性に超えて童貞女及び母と現れたり、蓋神亦人たるハリストスを生み給へり。彼に天使の軍は寅畏を以て呼ぶ、主よ、光栄は爾の力に帰す。

  又

イルモス、主よ、爾は我の固、我の力なり、爾は我の神、我の喜なり、爾は父の懐を離れずして、我等の貧しきに臨み給へり。故に預言者アウワクムと共に爾に呼ぶ、人を慈む主よ、光栄は爾の力に帰す。

主の軍の首長、常に勝ち又扞ぎ衞る大なるミハイル、無形の者の宰は、昔イエリホンに於て戦を為すイイススナワィンに現れたり。主の役者は彼より力を受けて、手に戈を持ちて敵の城を取れり。

無形の軍の宰、大なるガウリイル、誠に神聖なる天使首は、昔司祭ザハリヤに現れて、子を生む福音を攜へたり、故に言の聲たるイオアンは生れて其父に聲を与ふ。

神よ、今日地の四極は大に喜びて、爾の天使長等、神聖なるミハイル及び神智なるガウリイルの尊き記憶を祭る。天使の全軍も共に歓ぶ、蓋彼等の庇護に因りて世界は守らる。  生神女讃詞

生神童貞女よ、爾は獨産の後にも潔き者と止まり、唯獨夫なくして、真の父の言、聖神゜に藉りて我等に肖たる僕の像を受けし主を乳にて養ふ者と現れたり。我等は彼の神聖なる姿の肖像を尊みて、之を拝む。

  第五歌頌

イルモス、主よ、我無智の夜に霊を捕ふる途に常に迷へる者を、爾の智慧の光を以て導きて、爾の誡の途に向かはしめ給へ。

ハリストスよ、天使の軍は變らざる望を以て常に高きに、悉くの望の極なる爾に挙げられて、絶えず爾を讃栄す。

測り難きハリストスよ、爾は己の像に循ひて諸天使を造りて、性に藉りて霊智にして、爾の恩寵に藉りて不朽なる爾の威厳の歌頌者と為し給へり。

ハリストスよ、爾は己の役者を爾に近づくを以て悪に傾き難き者として護れり、蓋爾は仁慈の泉にして、宜しきに合ひて爾に務むる者に恩恵を賜ふ。

  生神女讃詞

生命の守護者を生みし至りて無てんなる者よ、汚はしき慾に殺されたる我が霊を活かして、永久の途及び福たる生命に向はしめ給へ。

  又

イルモス、隠れざる光よ、何ぞ我を爾の顔より退けし、外の闇は憐なる我を掩へり。祈る、我を返して、我が途を爾の誡の光に向はしめ給へ。

昔神の言ひ難き神聖なる奇跡に遵はざる預言者ワラアムが途に在りし時、天使は其驢の前に現れて、烈しく彼を責め、獣を言ある者と為して、性の徴を變へたり。

ペトルが囚はれて、獄に在る時、神の使現れて、彼をイロドの手より、械及び死より脱れしめたり。故に皆来りて、霊の神聖なる守護者として、睿智なる諸天使を尊まん。

神聖なる神の軍、諸天使、天使長等よ、常に神に献ぐる爾等の祈祷を以て、戦の騒亂、教会の諸異端、及び悉くの誘感を解きて、我等を平安に守り給へ。

  生神女讃詞

我等は爾造物の惟一の神、女より身を取りし神の子が、二性に於て二の行為二の意旨の混淆せざる者たるを識りて、爾の姿を聖像に於て尊む。

  第六歌頌

イルモス、主よ、爾は獨イオナを鯨の内に入れたり、我敵の網に捕はれたる者を、彼を淪滅より救ひし如く救ひ給へ。

主よ、爾は神に適ふが如く、爾の言を以て天の不死の軍を無より有と現して、光れる者と為し給へり。

無形の者、真に神聖なる天の幕の住者は、宜しきに合ひて造物主に務めて、神の光栄の尊き奥密者と為れり。

無原なる神の子よ、無形の者の霊智なる軍は爾を萬有の造物主及び造成主として常に讃美讃栄す。  生神女讃詞

至浄なる者よ、爾は永遠に父と偕に至高きに坐する主を己の手に抱くに勝ふる者と為り給へり。潔き者よ、彼を我等爾の諸僕の為に慈憐なる者と為し給へ。

  又

イルモス、救世主よ、我を浄め給へ、我が不法多ければなり、祈る、我を悪の淵より引き上げ給へ、我爾に呼びたればなり、吾が救の神よ、我に聴き給へ。

我等物質の朽壊より智慧を以て翔り上りて、塵の口にて、物質ならざる無形の者を、火と及び光として、畏れて歌を以て尊まん。

聖なる天使首、輝ける諸天軍首よ、荒れたる諸慾を殺して、之と共に聖三者の教に對する攻撃を悉く鎮め給へ。

神の天使首、無形の者の宰、天軍首ミハイル及びガウリイルよ、爾等の転達を以て我等を諸の異端より守り給へ。  生神女讃詞

ハリストスよ、爾は己の旨に順ひて夫を識らざる者の胎より生れて、神としては無形なり、人としては肉體ある者と現れたり。我等信者は爾の肖像を尊む。

  小讃詞、第二調。

神の天軍首、神聖なる光栄の役者、諸天使の宰、及び人々の教導者よ、我等の為に益ある事と大なる憐とを求め給へ、爾等は無形の軍の首長なればなり。

  同讃詞

慈愛なる不死の主よ、爾は其書に、天には一の悔い改むる人の為に衆くの天使は喜ぶと云へり。故に獨罪なくして人の心を識る主宰よ、我等不法の中に在る者は常に毅然として爾慈憐なる主に祈祷して、我等不當の者を憐みて、傷感の情と赦免とを賜はんことを求む、無形の軍の首長が我等衆の為に爾に祈ればなり。

  第七歌頌

イルモス、エウレイの少者は爐に在りて勇ましくを践み、火を露に變じてべり、主神よ、爾は世々に崇め讃めらる。

仁慈なる主よ、爾は天使等の物質ならざる性を光と顕せり、彼等は常に言ひ難き光に満てられて呼ぶ、主神よ、爾は世々に崇め讃めらる。

天使の萬萬は常に神の前に立ちて奉事し、其顔を見るに勝へずして呼ぶ、主神よ、爾は世々に崇め讃めらる。

神よ、爾は己の実在の言を以て天使の性を造り、神聖なる神゜を以て之を聖にして三者を世々に崇め讃めんことを教へ給へり。

  聖三者讃詞

我等三位を思ひて、像り難き性、父、言、及び神゜を讃栄して呼ぶ、主神よ、爾は世々に崇め讃めらる。

  又

イルモス、昔ワワィロンに於てイウデヤより来りし少者は、聖三の信を以て、爐の焔を踏みて歌へり、先祖の神よ、爾は崇め讃めらる。

無形の会と偕に人類も来りて、斯の吉日に、ハリストスの睿智なる諸天使首の記憶を行ひて、祝ひて歌はん、聖、聖、聖なる哉我が先祖の神や。

昔好みて遠人を待ふ者として、神を見しアウラアム、及び光栄なるロトは天使等を饗應して、天使等と共与するを得て呼べり、聖、聖、聖なる哉我が先祖の神や。

天使は勇敢なるマノエ、及び睿智なるトワィトに現れて、宜しきに合ひて其生命の功労に報いたり、又昔火の爐に在りし少者の天使は焔を滅せり。

  生神女讃詞

イイススよ、我等は爾變易なくして悉く我が性に属することを童貞女より受けし者の二性にして一位なるを諸神゜父の如く傳へ、爾の像を形りて、忠信に尊む。

  第八歌頌

イルモス、聖なる山に光栄を顕し、棘の中に火を以てモイセイに永貞童女の奥密を示しし主を歌ひて、萬世に讃め揚げよ。

我等は天使の度生に效ひ、思を高きに騁せて、彼等と偕に神゜を以て歌頌して、主を歌ひて、萬世に讃め揚げん。

天上に慶賀する天使等の光栄の宝座を繞り、常に神の側に在りて、彼を歌ひて、萬世に讃め揚ぐ。

常に高きに役する者を以て無形の火と為し、天使を以て風と現す聖三者に我等伏拝して、萬世に讃栄す。  生神女讃詞

生神女よ、天使及び天使首の萬萬が天上に戦きて前に立つ所の主を、爾は手に抱くに勝ふる者と為れり、彼を萬世に讃栄する者の救はれんことを祈り給へ。

  又

イルモス、ハルデヤの窘迫者は怒に堪へずして、敬虔の者の為に爐を七倍熱くしたれども、上の力にて其救はれしを見て、造物主と救世主に呼べり、少者よ、崇め讃めよ、司祭よ、讃め歌へ、民よ、萬世に尊み崇めよ。

天使首ミハイルは天使等の首長と現れたり。然れども彼と偕に更に光明なる恩寵の秘密者、童貞女の尊き媒介者、無形軍の将帥たるガウリイルは宜しきに合ひて讃栄せらる。彼は喜を報じて呼ばしむ、人々よ、ハリストスを萬世に尊み崇めよ。

イエゼキイリは諸の形象に於て天使の軍を覩て、之を述べたり、其中に六翼のセラフィムは前に立ち、多目のヘルワィムは廻り、彼等と偕に輝ける天使首は仰ぎてハリストスを萬世に讃栄せり。

ダニイルは爾の再度の降臨の如何に畏るべきを明にして預言せり、宝座は設けられ、老いたる者は坐し、天使の萬萬は畏を以て前に立ち、黙さざる聲を以て聖三者を萬世に歌へり。  生神女讃詞

父及び聖神゜と一性なる言は、甘じて童貞女より生れて、我等と同じき者と現れて、畏るべき合一に於て二性に属することを混淆せざりき、蓋同一の者にして、二性一位あるなり。我等今其姿の肖像に伏拝す。

  第九歌頌

イルモス、生神女よ、爾は性の法則に超えて、造成者及び主を孕みて、世界の為に救の門と為り給へり、故に我等常に爾を崇め讃む。

ハリストスよ、我等爾言ひ難く天の者に地の者を合せ、天使等及び人々を一の教会と為しし主を常に崇め讃む。

諸天使と天使首、宝座、権柄と主制、首領と能力、ヘルワィムとセラフィムよ、生神女と偕に世界の為に祈り給へ。

衆の転達者し現るるミハイル及びガウリイルよ、愛を以て爾等の最欣ばしき記憶を尊みて、熱信に歌頌する者を眷みて、諸の危難より救ひ給へ。

  生神女讃詞

聖なる神の聘女よ、慶べ、信者の為に世界の光を生みし者よ、慶べ、我等衆の城垣及びおおいよ、慶べ。恩主たる神に我等の為に常に祈り給へ。

  又

イルモス、潔き童貞女よ、我等爾に縁りて救はれし者は爾を実に生神女と承け認めて、無形の軍と偕に爾を崇め讃む。

無形の者の中に第一たるミハイル及びガウリイルよ、爾等は病める者、航海する者、危きに在る者を扞ぎ衞りて救ふ者と顕れたり。

神聖なる能力及び宝座と偕に慶賀するガウリイルよ、天使等の軍長及び神の秘密者として、我等の為に救世主に祈り給へ。

上なる軍の首長等よ、世界及び教会の守護者として、我等の為に救世主に祈り給へ。  生神女讃詞

生神女よ、我等心を一にして爾を讃栄す、蓋爾は我等を諸慾諸難より救ひ、我等の祈願を善事に於て成就せしめ給ふ。

  光耀歌

火の状なる役者の軍首ミハイルよ、爾は光の父より前立者の位を受けたり、故に無形の品位の中に第一の者として、至浄なる宝座の側に立ちて、其光栄の光を以て耀き給ふ。

  光栄

無形なる軍、諸天使、天使首、主制、宝座、首領の前立者にして、神の前に常に立てる神聖なる天軍首、至栄なるミハイルよ、勝へ難き宝座の前に立ちて、信を以て爾世界の転達者を尊む衆人を覆ひ、護り、防ぎ、救ひ給へ。

  今も、生神女讃詞。

常に歌はるる至浄なる生神女よ、爾は光栄のヘルワィムより尊く、畏るべきセラフィムに超えて至栄にして、悉くの聖なる天使より更に聖なる者と現れたり、萬有の造成主を言ひ難く身にて生みたればなり。爾の諸僕に罪の赦を賜はんことを彼に祈り給へ。

「凡そ呼吸ある者」に讃頌、四句を立つ。第一調。

天軍首ミハイルよ、我等爾を天軍の宰、地上の人々の強き転達者、守護者、及び扶助者として、熱信に歌ひて、我等を凡の滅亡の疾より救はんことを祈る。

上なる聖軍の首長は今日人々の会を喚び集めて、天使等と偕に其神聖なる会聚の光れる合一の祭を為して、相共に三聖の歌を神に献げしむ。

神聖なる智慧ミハイルよ、我等信を以て爾の神妙なる翼の下に趨り附く者を生涯覆ひて護り給へ、畏るべき死の時にも、天使首よ、我等衆の為に至りて慈憐なる扶助者と為り給へ。

  第四調。(カリヤのエフレムの作)。

三日の光線の神聖なる光に輝かさるる天軍首よ、爾等は無形の軍を照し、至高きに純白なる光として、世界に近づき難き神性の火を輝かす。故に又火焔の口を以て絶えず三聖の歌を詠ふ、聖、聖、聖なる哉我が神や、光栄は爾に帰す。

  光栄、第五調。

天使首よ、爾の恩寵の蔭ふ處には彼處より悪魔の力は逐はる、蓋墜ちたる晨の星は爾の光を見るに勝へず。故に我等爾に祈る、讃美すべき天軍首ミハイルよ、彼が我等に射る所の火箭を爾の転達を以て滅して、我等を其諸の誘惑より脱れしめ給へ。

  今も、生神女讃詞。

生神童貞女よ、我等信者は職として爾を讃美し、爾を動かされぬ城、壊られぬ垣、堅固なる転達者、及び我が霊の避所として讃栄す。

  大詠頌。發放詞。

 

聖体礼儀

真福詞は、第一の規程の第三歌頌、第二の規程の第六歌頌。

  提綱、第四調。

爾は其使者を以て風と為し、其役者を以て火焔と為す。句、我が霊よ、主を讃め揚げよ、主我が神よ、爾は至りて大なり。使徒の誦読はエウレイ書三百五端。「アリルイヤ」、第二調、「主の悉くの天使よ、主を讃め揚げよ」。

  福音經の誦読はルカ五十一端。

領聖詞、爾は其使者を以て風と為し。