9月26日/10月9日

聖使徒福音神学者イオアンの逝世の祭日


小晩課

「主よ、爾にぶ」に讃頌、第二調。

信者よ、来りて、今日神聖なる歌を以て、智慧の深處、正教の定理の記録者、光榮にして至愛なるイオアンを讃榮せん、蓋彼は太初に言有りと轟けり。故に恒に記憶すべき者は大智を以て世界に福音を耀かす者として、雷の聲と現れたり。二次。

爾は實に夫子ハリストスの眞の友、大なる心愛者と現れたり、蓋其に倚りて席坐して、彼處より睿智の定理を斟み、神聖なる神言者として、此を以て遍く全地を富ませり。故に之を持つ美しきハリストスの教会は今喜びて楽しむ。

神言者よ、誠に喜べ、主の母の至りて愛する子よ、喜べ、蓋爾はハリストスの十字架の側に立ちて、爾に呼びし主宰の神聖なる聲を聞けり、視よ、今爾の母なりと。故に我等皆宜しきに合ひて爾をハリストスの大にして至愛なる使徒として讃美す。

  光榮、第二調。

信者よ、来りて、使徒の首長、神学のラッパ、全地を神に服せしめし属神゜の軍長たる恒に記憶せらるるイオアンを讃美せん。彼は地より移りて地に別れず、生存して主の畏るべき第二の降臨を俟つ。ハリストスの友、心愛者、及び秘密者よ、我等愛を以て爾の記憶を行ふ者が定罪なく此の降臨を迎ふるを得んことを求め給へ。

  今も、生神女讃詞。

  挿句に讃頌、第一調。

光榮なる神学者よ、爾は神聖なる教及び奇蹟の顕現にて迷の幽闇を悉く拂ひ、人々を照して、眞の宗教を知らしめたり。今も我等の霊に平安及び大なる憐を給はんことを祈り給へ。

句、其聲は全地に傳はり、其言は地の極に至る。

至りて智なるイオアン、ハリストスの至愛の友よ、爾の神聖なる祈祷を以て、我を肉情より脱れしめて、敬虔の行にて萬有の主宰に近づくを得しめ、且我に諸罪の赦と大なる憐とを賜はんことを祈り給へ。

句、諸天は神の光榮を傳へ、穹蒼は其手の作為を誥ぐ。

成聖せられたる見神者よ、愛を以て爾を讃美尊敬して、熱信に爾の神聖なる庇護に趨り附く者を諸慾と諸難、諸病と諸憂より脱れしめて、我等の霊に平安と大なる憐とを給はんことを祈り給え。

  光榮、第二調。

神学者童貞者、救世主の至愛なる門徒よ、祈る、爾の祈祷を以て我等を凡の艱より救ひ給へ、我等は爾の牧群なればなり。

  今も、生神女讃詞。

神の母よ、我が盡くの恃を爾に負はしむ、我を爾の覆の下に守り給へ。

  讃詞、第二調。

ハリストス神の至愛なる使徒よ、急ぎて頼なき民を拯ひ給へ、胸に傾きたる爾を受けし主は俯伏する爾を受け給ふ。神学者よ、彼に異邦民の残れる幽闇を拂はんことを祈りて、我等の為に平安と大なる憐とを求め給へ。

  光榮、今も、主日の生神女讃詞。

 

大晩課

第一「カフィズマ」の第一段を歌ふ。

「主よ、爾にぶ」に八句を立てて讃頌を歌ふ、第一調。

言ひ難き黙示の實見者、神の上なる秘密の記録者たるゼワェデイの子は、我等の為にハリストスの福音經を書して、父と子と聖神゜とを正しく識ることを教へ給へり。

神の弾ずる天の歌の琴たる秘密の記録者は、聖神゜に感ぜらるる口を以て、絃の如くに唇を揺はせ、撥の如くに舌を動かして、美しく歌を歌ひ、且我等の救れんことを祈り給ふ。

神の至愛の者よ、爾は雷の聲の舌を以て神の睿智の奥密なる言を宣べ、強く唇を動かして、常に太初に言有り等を呼びて、凡の人に神を識ることを教へ給ふ。

  光榮、第二調。

雷の子、神聖なる言の基、神学の首導師、神の智慧の諸定埋の最上の傳道師、至愛なる童貞者イオアンを、我等人類は職として崇め讃めん。蓋彼は常に己の内に太初に有りと言ひし所の神聖なる言を有ち、此の言が父に離れずして、一切に於て父の性と斉しく、父と共に造成者にして、己の中に生命を存し、眞の光なることを我等に示して、聖三者に於ける正教を顕し給へり。嗚呼驚くべき奇蹟、最深き眞義や、愛を満つる者は亦神学を満て、光榮と尊貴と熱信とを以て我等の純粋なる信の原因者と為れり、此の信に因りて我等審判の日に永遠の福を受けん。

  今も、生神女讃詞、「恩寵来りて法律の影は去れり」。

  聖入。本日の提綱。喩言三篇。

  イオアンの公書の讀。(第一書3:21〜4:6)。

至愛の者よ、若し我が心我等を責めずば、我等神の前に毅然たり、且求むる所は彼より受く、蓋彼の誡を守り、彼の悦ぶ所を行ふ。彼の誡は乃我等其子イイススハリストスの名を信じ、且彼が我等に誡めし如く相愛するに在り。彼の誡を守る者は彼に居り、彼も亦此に居るなり。彼の我等に居るは、其我等に與へし所の神に由りて之を知る。至愛の者よ、概ね神を信ずる勿れ、乃其神の神に属すや否やを試みよ、蓋多くの偽預言者は世に出でたり。神の神と迷謬の神とを此くの如く知れ、凡そイイススハリストスが肉體を以て来りしことを承け認むる神は神に属するなり。凡そイイススハリストスが肉體を以て来りしことを承け認めざる神は神に属するに非ず、乃爾等が来らんと聞きし所、今已に世に在る「アンティハリスト」の神なり。小子よ、爾等は神に属し、而して彼等に勝てり、蓋爾等に居る者は世に居る者より大なり。彼等は世に属す、故に其言ふ所も世に属す、世は彼等に聴く。我等は神に属す、神を識る者は我等に聴く、神に属せざる者は我等に聴かず。

  イオアンの公書の讀。(第一書4:1116

至愛の者よ、若し神此くの如く我等を愛せば我等も相愛すべし。神を見し人末だ嘗てあらず。若し我等相愛せば、神は我等に居り、其愛は我等の衷に全くせられしなり。彼既に其神を我等に與へたれば、我等此に由りて彼に居り、彼も我等に居るを知る。父が其子を遣して世の救主と為ししことは、我等已に之を見且證す。イイススを神の子と承け認むる者は、神は彼に居り、彼も神に居るなり。神の我等に於ける愛は、我等已に之を知り、且信ぜり。神は愛なり、愛に居る者は神に居り、神も彼に居るなり。

  イオアンの公書の讀。(第一書4:205:5)。

至愛の者よ、人若し我神を愛すと言ひて、其兄弟を悪まば、る者なり、蓋見る所の兄弟を愛せざる者は、焉ぞ見ざる所の神を愛するを得ん。神を愛する者は、亦其兄弟を愛すべし、此の誡は、我等之を彼より受けたり。凡そイイススのハリストスたるを信ずる者は、神より生れたるなり、凡そ生みし者を愛する者は、彼より生れし者をも愛す。我等若し神を愛し、其誡を守らば、此に由りて我等が神の諸子を愛するを知る。蓋神の誡を守るは、是れ乃神を愛するなり、其誡は難からず。蓋凡そ神より生れし者は世に勝つ、世に勝ちたる勝は、乃我等の信なり。世に勝つ者は誰ぞ、イイススが神の子たるを信ずる者に非ずや。

  「リティヤ」に本堂の讃頌。次ぎて使徒の、第一調。(ゲルマンの作)。

使徒よ、神学の川は爾の尊き口より流れしに、神の教会は之に飲ませられて、正しく一性の三者に伏拝す。神学者イオアンよ、彼に今も我等の霊を固めて救はんことを祈り給へ。

  (アンドレイピルの作)。

潔浄の果實、芳しき香料は現今の祭に於て復我等に現れて、彼に向ひて呼ばしむ、主宰のに倚りて席坐し、世界に言を注ぎ、童貞女を瞳子の如く護りし使徒イオアンよ、ハリストスより我等に大なる憐を賜はんことを祈り給へ。

救世主の門徒、童貞者及び神学者よ、釘せらるるハリストス神は、爾が童貞者たるに由りて、爾に童貞生神女を託し給へり、爾は之を瞳子の如く護れり。故に我等の霊の救はれんことを祈り給へ。

使徒イオアン、ハリストスの親しき友及び心愛者、聖三者の甘悦エフェス及びパトモスの動なき堅固、我等の扶助なる者よ、爾は言ひ難き秘密の實見者として、呼びて言へり、永遠の言は太初に神と共に在り、言は即神なりと。至りて福たる神学者よ、常に忠信に爾の記憶を行ふ人々が姦悪なる見ゆると見えざる諸敵より救はれんことを祈り給へ。

  光榮、第四調。

至愛なる門徒よ、爾は主の晩餐に於てハリストス夫子のに倚りて席坐し、彼處より言ひ難き事を識りて、天の聲を以て衆に轟けり、太初に言あり、言は神と共に在り、言は即神なり、此れ眞の光、凡そ世に来る人を照す者、ハリストス神我等の霊の救者なり。

  今も、生神女讃詞。

至りて讃美たる生神女よ、至高きにヘルワィムより父及び聖神゜と共に讃榮せらるる子、ハリストス神我等の霊の救者は、始めて造られし者を改めんと欲して、言ひ難く遜りて爾の腹に入り、爾より輝き出でて、神性を以て全世界を照して、拝偶像より脱れしめ、人類を己の中に神成して、天に升せ給へり。

  挿句に讃頌、第四調。

至愛の者よ、爾は至上者の子、父と同永在にして一性なる者、光よりする變易なき光、生みし者の形像、永遠にして無形に彼より輝きし者、萬世の造成者及び主を、晦冥より光を出ししハリストス我等の神として世界に傳へたり。彼に我等の霊を照して救はんことを祈り給へ。

句、其の聲は全地に傳はり、其言は地の極に至る。

至愛の者よ、爾は撫恤者の光を受けて、之に照されて、彼を父より出で、子に由りて人類に現れ、無原なる父及び神の言と同尊同座にして一性なる者として衆に傳へたり。故に我等歌を以て爾を信の神聖なる基として尊む、此の信を主に獻ぐる爾の祈祷を以て動なく讃り給へ。

句、諸天は神の光榮を傳へ、穹蒼は其手の作為を誥ぐ。

神学者よ、爾は神学の高きに登りて、神の惟一の性、惟一の光榮と國と権柄、恒に三位に分れ、實體に分離なく、混淆なき神聖なる合一に合せらるることの神の言ひ難き奥義を学べり、斯く分れざる三者を讃榮して傳へたり。彼に我等の霊を照して救はんことを祈り給へ。

  光榮、第六調。(修士イオアンの作)。

ハリストスの使徒、福音者神学者よ、爾は言ひ難き者の秘密者と為りて、睿智の言ひ難き教を我等に轟かして、信者の為に太初に有りしことを明にし、有らざりしことを棄てて、異端者の言を斥けたり。大聲なるイサイヤと見神者モイセイとの如く、神の親しき友及び心愛者と現れ、彼の前に勇敢を有ちて、我等の霊の為に切に祈り給へ。

  今も、生神女讃詞、「至浄なる者よ、我の造成者及び贖罪者」。

餅の祝福に讃詞、「ハリストス神の至愛なる使徒よ」、二次。(小晩課に載す)。及び「生神童貞女よ、慶べよ」、一次。並に誦讀。

 

早課

「主は神なり」に聖人の讃詞、二次。

  光榮、今も、生神女讃詞、「生神女よ、爾の奥義は皆智慧に超ゆ」。

  「カフィズマ」の第一の誦文の後に坐誦讃詞、第八調。

嗚呼至りて智なる者よ、爾は神聖なる雷の子と名づけられたり、不虔者の耳を聾ひさせ、ラッパより朗に響きて、正直の心に言が身を取りしことを入るるに因る。爾は夫子の親しき友として、其に倚りて、彼處より智慧の深きを斟みて、衆人に父と同無原の者を傳へたり。使徒イオアンよ、愛を以て爾の聖なる記憶を祭る者に諸罪の赦を賜はんことをハリストス神に祈り給へ。二次。

  光榮、今も、生神女讃詞。

神の母よ、爾は睿智及び言を焚かるるなく爾の腹に容れて、世界を持つ者を世界に生み、一切の保護者、萬衆の養育者、萬物の造成者を手に抱きたり。故に至聖なる童貞女よ、我忠信に爾を讃榮して、爾に祈る、我を諸罪より脱れしめて、審判の日に於て、我が造成者の面の前に立たん時に、女宰潔き童貞女よ、其時爾の助を我に與へ給へ、爾は、常に讃美たる者よ、欲する所能せざるなければなり。

  第二の誦文の後に坐誦讃詞、第八調。

爾は漁の海を遺して、十字架の釣を以て顕に衆民を魚の如く捕へて、信に就かしめたり、蓋ハリストスが爾に言ひし如く、爾は人を漁する者と為りて、衆を敬虔の網に捕へたり。故に爾は神の言を知る智識を全パトモスに播き、爾の傳道を以てエフェスを獲たり。神学者使徒よ、愛を以て爾の聖なる記憶を祭る者に諸罪の赦を賜はんことをハリストス神の祈り給へ。二次。

  光榮、今も、生神女讃詞。

至浄なるル童貞女神の母よ、祈る、我が霊の甚しき慾を醫し、我不當の者が無知に行ひて、霊と體とを汚しし諸罪の赦を我に與へ給へ。悲しい哉我や、天使が我の霊を我が多慾の體より離さん時、我何をか為さん、其時爾我に扶助者及び熱切なる轉達者と為り給へ、我爾の僕は爾を頼とすればなり。

  多燭詞の後に坐誦讃詞、第八調。

至榮なる者よ、爾は門徒として勇敢を獲て、イイススのに就きて問へり、主よ、爾を賣る者は誰なるか、主は爾を至愛の者として、餅を以て明に之を爾に示せり。故に爾は言ひ難きことの秘密者として言が身を取りしことを四極に教ふ。神学者使徒よ、愛を以て爾の聖なる記憶を祭る者に諸罪の赦を賜はんことをハリストス神に祈り給へ。二次。

  光榮、今も、生神女讃詞。

我等は天の門及び約匱、至聖なる山、光る雲、焚かれぬ棘、霊智なる楽園、エワの喚起、全地の大なる寶を讃め歌はん、蓋彼の内に世界の拯救、古の諸罪の赦免は行はれたり。故に我等彼に呼ぶ、敬虔に爾の至聖なる産に伏拝する者に諸罪の赦を賜はんことを爾の子に祈り給へ。

  品第詞、第四調の第一倡和詞。

  提綱、第四調。

其聲は全地に傳はり、其言は地の極に至る。句、諸天は神の光榮を傳へ、穹蒼は其手の作為を誥ぐ。

「凡そ呼吸ある者は」。福音經はイオアン六十七端。

第五十聖詠の後に、光榮、「使徒の祈祷に依りて」。今も、「生神女の祈祷に依りて」。

  讃頌、第二調。

神学者童貞者、救世主の至愛なる門徒よ、祈る、爾の祈祷を以て我等を凡の艱より救ひ給へ、我等は爾の牧群なればなり。

規程は生神女の、「イルモス」と共に六句に、及び使徒の二規程、八句に。

  生神女の規程、第二調。

  第一歌頌

イルモス、全く備はれる力は昔ファラオンの全軍を深水に敷き、人體を取りし言、讃榮せらるる主は萬の悪を致す罪を滅し給へり、彼厳に光榮を顕したればなり。

至りて無てんなる者よ、神は爾を美しき者、極めて善なる者、女の中に純潔なる者として、選びて、爾の至浄なる胎に入り給へり。凡そ爾を歌ふ者を諸罪のけがれより脱れしめんことを彼に祈り給へ。

潔き者よ、爾は、聖詠に適ひて、女王として、爾の胎より輝きし王の右に立てり。至りて無てんなる神の聘女よ、報の日に於て我を右に立つ者と為さん為に彼に祈り給へ。

神の聘女よ、爾は天の雨を生みて、凡の忌はしき行に由りて枯れたる人の性を全く新にせり。祈る、我が霊の枯れたる畦をも實を生ずる者と為し給へ。

潔き生神女よ、我等は知識の樹に縁りて殺されて、爾より測り難く生ぜし生命の樹たるハリストス神に縁りて永遠の生命に召されたり。勇敢を以て我等の霊の救はれんことを彼に祈り給へ。

使徒の規程、其冠詞は、雷の子を頌美す。フェオファンの作。第二調。

  第一歌頌

イルモス、同上。

福たる者よ、爾は傳へし所の天國を受け、天に於て言と對話する者と為りて、爾の尊き傳道及び神学を信ずる者を爾の祈祷を以て護り給へ。

至りて智なる者よ、爾は堅固なる意念を顕して、一切地上の事及び性の械を棄てて、言語を以て智識を以て言と共に在りて、無知に居る者を無知より解き給へり。

神学者よ、爾は天上の事を知る知識を獲て、神言を傳へ、太初に言有り、言は彼を生みし者と共に在り、言は即神なりと福音して教へたり。

  生神女讃詞

女宰生神女よ、神聖なる少女の會は爾女の中に美しき者、神性の華美に飾られたる者を歌頌す、爾は言に超えて純美の造者たる言を生みたればなり。

第二の使徒の規程、其冠詞は、神聖なる奥密者に祷を捧ぐ、イオシフの作。第六調。

  第一歌頌

イルモス、イズライリは陸の如く淵を踏み渡り、追ひ詰めしファラオンの溺るるを見て呼べり、凱歌を神に奉らん。

神学者よ、爾は意念を照され、神゜の深處を窺ひて、明に我等に畏るべき出生を述べて呼べり、太初に神の言有り。

神学者よ、我等は多くの誘惑と、慾と、憂愁と、甚しき攻撃とに傾けられて、信を以て爾に趨り附く、爾の諸僕に助くる者と為り給へ。

睿智者よ、能力ある醫師として我が霊の烈しき諸慾を醫して、爾の轉達を以て我等を永遠の定罪及び火より逃れしめ給へ。  生神女讃詞

我等の為に人と為りし神を生みたる潔き者よ、彼の前に多く罪を犯しし我等を審判の日に憐まんことを彼に祈り給へ。

共頌、「我が口を開きて」。

  第三歌頌

イルモス、主よ、荒地の如く實を結ばざる異邦の教会は、爾の来るに因りて、百合の如く華さけり、我が心は是に縁りて固められたり。

純潔なる者よ、造物主は我人を衣て、爾の腹より出でて、多くの忌はしき行に由りて裸體と為りし者に不朽の衣を賜へり。

女宰よ、爾は至りて尊き神言を生みたり。我が卑微なる霊、逸楽の耻づべき行にて昧まされたる者を憐まんことを彼に切に祈り給へ。

至浄なる者よ、我が霊の傷を醫し、蛇の毒に害せられたる我が卑微なる心を爾の効験ある醫術にて治療し給へ。

女宰よ、母として爾の子の前に勇敢を有ちて、苦しめらるる人々の為に助を求め、不法の者の驕慢を倒し給へ。

  又「イルモス」、同上。

神福なるイオアンよ、爾は神学の舌を以て智慧に超ゆる聖三者の奥義を顕せり、我が心は是に縁りて固められたり。

爾の舌は記録者たる至聖神゜の筆と為りて、神妙に爾の尊貴神聖なる福音經を書せり。

至りて智なる者よ、爾は敬虔なる勇敢を以て睿智の泉に倚り、智慧の淵を斟みて、其神聖なる傳道師と為り給へり。  生神女讃詞

純潔なる者よ、我等爾獨童貞女及び母を尊む、爾は我等の為に救贖の轉達者と為り、爾の祈祷を以て世界を救ひたればなり。

  他

イルモス、爾が信者の角を高うし、我等を爾が承認の石に堅めし仁慈の主、吾が神よ、爾と均しく聖なるはなし。

三福なる神学者よ、爾は光明潔浄なる智慧を以て言と對話して、彼より言に超ゆる奥義を明に学びて、一切の造物を照し給へり。

三福なる者よ、我を罪の重き械より解きて、爾が熱心に愛して、其神学者と名づけられし所の主宰及び神を愛する愛を以て我を縛り給へ。

神学者よ、爾は我等に保護者、轉達者、救者、主に於ける祈祷者、奇蹟者、及び醫治の泉として賜はりたり。故に我等爾を尊む。  生神女讃詞

生神女よ、爾より言ひ難く身を取りし言は十字架の木に挙げられし時、爾を童貞女として、童貞者門徒に託し給へり。

  坐誦讃詞、第八調。

爾は睿智のに倚りて、智識を学びて、神妙に轟けり、太初に言有りと、爾は第一の者にして始なき出生を書し、衆に言の人體を取ることを傳へたり。故に舌を網の如くにして諸民を捕へ、神゜の恩寵を四極に施し、奇蹟を以て輝かす。神学者使徒よ、愛を以て爾の聖なる記憶を祭る者に諸罪の赦を賜はんことをハリストス神に祈り給へ。二次。

  光榮、今も、生神女讃詞。

至浄なる生神女よ、我見ゆると見えざるとの敵に由りて種種の誘惑に陥り、我が無数の罪の猛風に盪はされて、確なる防禦及びおほひたる爾の仁慈の湊に趨り附く。故に至浄なる者よ、絶えず爾に祈祷する爾の諸僕の為に、爾より種なく身を取りし主に切に祈りて、宜しきに合ひて爾の光榮を歌頌する者に諸罪の赦を賜はんことを常に求め給へ。

  第四歌頌

イルモス、童貞女に藉りて来りし者は使者に非ず、天使に非ず、主親ら人體を取りて、我全き人を救ひ給へり。故に我爾に呼ぶ、主よ、光榮は爾の力に帰す。

女宰よ、傷感の滴を我に注ぎて、我が心の熱を冷まし、我が憂悶と害ある攻撃とを退け給へ。

至浄なる者よ、我逸楽の剣に刺されて、創痍の中に臥せる者を棄てずして、十字架に釘せられし爾の子我が神の戈と血とを以て醫し給へ。

一切の造物の上の権に富める純潔なる者よ、我至りて貧しくなりたる者を神の恩寵に勝へさせ給へ、我が爾を我の仁慈なる轉達者として崇め讃めん為なり。

婚姻に與らざる童貞女よ、父の光なるハリストスは爾の胎より輝き出で、十字架に釘せられて世界を照し、悪魔の幽闇を滅し給へり。

  又「イルモス」、同上。

至榮なる者よ、言は宜しきに合ひて爾を神学者と顕して、其の神性の奥義を爾に示し、其人性に於ける言ひ難き摂理を爾に教へ給へり。

光榮なる者よ、爾は神聖なる智慧及び童貞の身を具へて、讃美たる聖三者の霊ある活ける殿、至りて聖にせられたる居處と為り給へり。

福たる童貞者よ、爾は至浄なる童貞女の子と為る尊榮を得、爾を選びて、門徒神学者と為しし主の兄弟と為りたり。  生神女讃詞

至りて神聖なる者は、エワの古の罪を醫さん為に、爾無てん至浄なる者の中に入りて、我全き人を衣給へり。

  他

イルモス、尊き教会は浄き心より主の為に祝ひ、神に適ひて呼び歌ふ、ハリストスは吾が力と神と主なり。

光榮なる者よ、爾は言の滴にて全天下を湿し、不虔の濁りたる水を敬虔にて涸し給へり。故に我等爾を尊む。

至りて智なる者よ、祈る、不潔なる敵の種種の攻撃にて弱りたる我が霊、爾のおほひの下に趨り附く者に力と権とを帯ばしめ給へ。

神学者よ、爾は至聖神゜の殿と為りて、信を以て爾の神聖なる殿に在りて祈る者を、爾の轉達を以て、神の殿と為し給へ。  生神女讃詞

我等神の神聖なる殿を歌頌せん、聖なる童貞女を皆喜びて讃美せん、彼に由りて神成せらるるを得、且諸難より救はるればなり。

  第五歌頌

イルモス、ハリストス神よ、爾は神と人との中保者と為れり、主宰よ、我等は爾に依りて、無智の闇より光の原なる爾の父に就くを得たればなり。

生命の道を生みし至浄なる者よ、我道を失ひ、無知にして甚しき禍の淵に陥りし者を今直き道に向はしめ給へ。

我無智にして神の智慧より離れ、諸慾の遠き地に迷ひて、放蕩に生活せり。祈る、潔き童貞女よ、我を返して、爾の撫恤を以て我を救ひ給へ。

至浄なる童貞女母よ、諸罪の焔に焚かれ、悪鬼の攻撃に焦さるる爾の僕に生命を施す爾の水を飲ましめ給へ。

至浄なる生神女よ、視よ、イサイヤの述べし如く、爾は言に超えてハリストス神を孕み、性に超えて神の母として之を生み給へり。

  又「イルモス」、同上。

神学者よ、爾は恩寵に由りて天の智慧と現れ、光の原に近づくに由りて全く光と為り、熱切に彼に傾くを以て神成せられたり。

神に感ぜられし者よ、爾は清き智慧と、聖なる唇と、至浄なる口とを以て爾の福音を傳へ、悉くの信者に共與の救を進め給へり。

爾は少き時よりハリストスと共に居りて、彼に由りて恩寵の器とせられ、神学を学び、性に超えて聖三者の光榮を暁れり。  生神女讃詞

至りて無てんなる者よ、我等爾の言を記憶して、今爾を讃美する、蓋爾に由りて實に言ひ難き福及び老いざる生命を獲たり。

  他

イルモス、至仁なる神の言よ、切に祈る、爾に朝の祈祷を奉る者の霊を爾が神の光にて照して、爾罪の暗より呼び出す眞の神を知らしめ給へ。

使徒よ、爾は地に居る者の為に暁の如く光りて、世界に霊智なる東、肉體に来りて、多神の闇を拂ひたる者を明に傳へ給へり。

成聖せられし傳道師使徒よ、爾は聖なる神学を以て凡の霊を湿せり。故に我爾に呼ぶ、罪に由りて涸れたる我が心を全く湿し給へ。

智なる者よ、祈る、我敵の矢に傷つけられし者を爾の轉達を以て全く醫し、常に無道の中に迷ふ者を神の道に向はしめ給へ。  生神女讃詞

至りて無てんなる者よ、爾は至愛なる門徒と偕に爾の子の十字架の側に立ちし時痛く哭き、且彼が人々に於ける多くの慈憐を奇とせり。

  第六歌頌

イルモス、我罪の淵に溺れて、爾が憐り量り難き淵に呼ぶ、神よ、我を淪滅より引き上げ給へ。

女宰よ、未来の審判に於て我を悪魔の悦と為さずして、慈憐を以て我を眷みて、審判者及び爾の子をして我に憐を垂れしめ給へ。

主よ、我悪しき意念と不法の行とを以て爾を怒らせたり。我が為に祈祷する者として爾の母を進む、我を憐みて救ひ給へ。

審判者及び萬有の神を生みし讃美たる女宰よ、我己の罪にて定罪せられし者を定罪より脱れしめ給へ。

至浄なる童貞女母よ、爾が性に超えて身を以て生みしイイスス救世主に、爾の諸僕が患難より救はれんことを祈り給へ。

  又 「イルモス」、同上。

神学者よ、イイスス我が神及び主は爾の潔浄と完全なる童貞とを容れて、爾を兄弟として接け給へり。

光榮なる者よ、爾は潔く生を度り、望を抱きて、睿智のに倚り、彼處より恩寵を斟み出せり。

光榮なる者よ、爾の神学の大にして神聖なる燈明は全世界に輝きて、三日の光を以て照せり。  生神女讃詞

潔き神の母よ、望を以て天を張りたる主は別に地の天たる爾を備へて、爾より輝きて現れたり。

  他

イルモス、誘惑の猛風にて浪の立ち揚がる世の海を観て、爾の穏なる港に着きて呼ぶ、憐深き主よ、我が生命を淪滅より救ひ給へ。

 

神学者よ、爾の神学の舌は實に記録者の筆の如くなりて、我が心の碑に眞實の智識及び最新なる法を書せり。

光榮なる者よ、爾は最善き農夫として、我が霊の中に不虔の芽を根より絶して、諸徳の善き實を結ぶ神を畏るる畏を植え給へ。

常に記憶せらるる者よ、童貞女より神妙に出でし者は爾を彼の子と名づけたり、彼と偕に祈りて、衆人を神の義子、其悦を為す者と為らしめ給へ。

  生神女讃詞

至りて無てんなる者よ、神は爾に藉りて肉の形に於て人々に識られたり、純潔なる者よ、我が肉の害ある念を殺さんことを恒に涸彼に祈り給へ。

  小讃詞、第二調。

童貞者よ、爾の大なる事は孰か能く述べん、蓋爾は奇蹟を注ぎ、醫治を流し、我等の霊の為に祈り給ふ、神学者及びハリストスの友なればなり。

  同讃詞

天の高きを究め、海の深きを探るは冒険にして遂げ難し、星を算へ、濱の砂を量ることの為し難きが如く、神学者の榮冠も量り難し、斯く多きを以てハリストスは其愛する者に冠らせたり。彼は其に倚り、秘密の晩餐に於て共に食せり、神学者及びハリストスの友なればなり。

  第七歌頌

イルモス、不法なる虐者の神に戻る命令は高き焔を起したれども、讃め歌はるるハリストスは敬虔の少者に属神゜の露を降し給へり。

女宰よ、爾は我の能力と、歌詠と、拯救と、堅き保護、及び壊られぬ垣として、常に我と戦ひて我を殺さんと謀る悪鬼を防ぎ給へ。

童貞女よ、爾は人體を取りし神を生みて、爾の童貞の血を以て人類を神成し給へり。故に我爾に祈る、諸慾に汚され、敵の悪謀にて破られたる我を爾の祈祷を以て救ひ給へ。

至りて無てんなる者よ、爐は爾の産を預象せり、蓋其少者を焼かざりし如く、勝へ難き火は爾の胎を焼かざりき。故に我等爾に祈る、爾の諸僕を永遠の火より逃れしめ給へ。

潔き者よ、爾は獨至浄なる胎孕、不朽の産を顕して、童貞女に止まれり、蓋信者の救と贖との為に人と為りし萬有の神を妊み給へり。

  又 「イルモス」、同上。

神聖なる光に輝きて、爾は明に聖神゜の事を教へて、其無原の父より出で、離るるなく、一性の者として子に息ひ給ふを述べたり。

福たる者よ、義の日は爾の中に其住所を建てたり、至愛の者よ、爾の神学の舌を以て傳へらるる至榮なるハリストスは爾を恒に動く天と為し給へり。

至福至妙なる者よ、爾の有能の言、神聖なる聲は出で、爾の世に踰ゆる福音は定理の大なるを以て全地を蔽へり。  生神女讃詞

潔き者よ、爾は獨至浄なる胎孕、不朽の産を顕して、童貞女に止まれり、蓋信者の救と贖との為に人と為りし萬有の神を妊み給へり。

  他

イルモス、天使は敬虔なる少者の為に爐に露を出さしめ、ハルデヤ人を焼く神の命は苦しむる者に呼ばしめたり、吾が先祖の神よ、爾は崇め讃めらる。

我等は四極に轟きたる雷なる神学者を歌頌せん、彼に由りて凡の聴は驚かされ、聲は地より上げられて、萬有の造成者ハリストスは崇め讃めらる。

爾の家の美しき整備は衆の意念を浄む、我等此の内に常に集まりて、神に適ふが如く萬有の造成主を歌ひ、爾我等の轉達者を熱信に崇め讃む。

ハリストスの門徒よ、我等爾を盛んに光れる星として識る者は爾の耀ける光明にて照され、爾の轉達にて諸慾の闇及び種種の誘惑より脱されんことを祈る。  生神女讃詞

至りて無てんなる者よ、我等爾祝讃せらるる主を生みし者を祝讃す、彼は詛に服せし人性に神の祝福を被らせ、我等誘惑に由りて舊びたる者を新にし給へり。

  第八歌頌

イルモス、昔ワワィロン火の爐は神の命によりて其勢を分ち、ハルデイを焦して、信者を涼しくせり、主の悉くの造物は主を崇め讃めよと歌へばなり。

我が霊よ、善に熱中し、悪に離れて、神聖なる行を勤めよ、蓋耻を得ざる衆の轉達者、慈憐仁愛なる神の母は爾の為に祈り給ふ。

至浄なる神の母よ、爾は人類を古の定罪の械より釋き給へり。故に爾に祈る、我が心の凡の悪の縛を釋きて、造物主を愛する神聖なる愛にて我を縛り給へ。

父の光榮の光を生みし生神女よ、諸罪の耻辱にて昧まされたる我が心を照して、我を永在の光榮に與る者と為し給へ、我が熱信に爾を讃榮せん為なり。

神の母よ、爾より我等の眞の義の日、神性の光線を以て萬有を照す者たる肉體を取りし至上者は現れ給へり。我等彼を讃め歌ふ。

  又  「イルモス」、同上。

福たる使徒、ハリストス神の至愛の者よ、爾は閃く電の如く全地に現れて、潔浄の光耀、童貞の輝煌、正教の定理にて世界を照し給へり。

爾は體と霊と智慧とを浄めて、ハリストスの天の福音を傳へ、天使等と共に天に住む者と為りて、今呼ぶ、主の悉くの造物は主を崇め讃めよ。

爾は天上の殿の光れる柱、神聖なる飾、潔浄の寶座、智慧の居處、神学の器と為りて歌ふ、主の悉くの造物は主を崇め讃めよ。  生神女讃詞

神の言よ、爾は始の詛及び原母の古の死の定罪を滅さん為に童貞女母より生れて、衆人に滅びざる不死を賜へり。

  他

イルモス、ハリストスよ、爾は敬虔なる者の為に焔より露を注ぎ、義人の祭の為に水より火を出せり、爾は一の望にて萬事を行ひ給へばなり、我等爾を世々に讃め揚ぐ。

福たる者よ、爾は辯論の舌に富みて、爾の聖にせられし傳道を受けし所の嘗て悪に依りて死せし者を悉く活かし給へり。故に我等爾を言ひ難き事の奥密者として尊む。

使徒よ、爾の神聖なる堂は楽園の如き者と現れて、奇蹟を以て花の如く衆人の霊を楽しませ、諸慾の悪臭を遠ざく。

神我が神よ、我に聆き給へ、毎日我を責めて、我が卑微なる心を砕く諸敵より我を脱れしめ給へ、爾の神聖なる使徒の爾に祈るに因りてなり。

  生神女讃詞

神の恩寵を蒙れる者よ、爾の潔き血より身を取りて生れしイイスス救世主に、我等爾の諸僕を憐みて、永遠の苦より救はんことを求め給へ。

  第九歌頌

イルモス.無原の父の子、神と主は、童貞女より人體を取り、我等に顕れて、昧まされし者を明かし、散らされし者を集め給へり。故に我等讃美たる生神女を崇め歌ふ。

至浄なる者よ、アダムは不當の食を嘗めて、木より苦き死を採れり、爾の子は木に釘せられて、不死の甘味を流し給へり。故に我等爾を崇め讃む。

童貞女よ、爾はハリストス王、地獄の國を破りし主を言ひ難く生みて、女王と現れたり。爾を尊む衆人を上なる國に入るに勝へしめんことを切に彼に祈り給へ。

至善なる者を生みし全く善なる女宰よ、逸楽の漲溢に由りて悪しくなりたる我が卑微の心を善き者と為して、悔改の善なる門に入れ給へ。

言よ、爾は十字架に挙げられて死者と為り、此を以て蛇を死せり。故に我爾に呼ぶ、悪しき行に由りて死されし我が霊を憐みて、爾を生みし者の祈祷に因りて生かし給へ。

  又「イルモス」、同上。

爾は今朦朧なるにあらず、乃面を合せて、甘味の流、平安の川、不死の泉を覿るに堪ふる者と為れり、今此に飲ませられて、神成せらるるを楽しむ。

使徒の飾なる神学者よ、爾はハリストスより地上の座を受けんことを願ひたれども、彼は爾に己のを賜ふ、爾は之に倚りて、堅固にして常住なる尊き座に富める者と為れり。

智なる者よ、爾は、太初に言有り、言は神と共に有り、言は眞に神なり、彼に由りて見ゆると見えざる萬物は造られたりと述べて、エルリンの無神の智慧を滅し給へり。  生神女讃詞

純善なる神の母よ、爾は人生の夜中に早き朝と為り、童貞の光線を以て輝きて、霊智なる義の日の東を我等に現し給へり。

  他

イルモス、天使の品位すら見るを得ざる神は人見る能はず、唯爾至浄の者に藉りて人體を取りし言は人々に現れ給へり。我等彼を崇めて、天軍と偕に爾を讃め揚ぐ。

福たる者よ、時及び期の主たる贖罪主は、日の中に十字架に懸りて、爾に、童貞者たるに由りて、永貞童女を託して、奪はれざる光榮を賜へり、爾を讃め揚げん為なり。

ハリストスの使徒よ、上の神聖なる軍と偕に居り、彼等と共に神聖なる歌頌を上りて、爾の聖なる家に至善者を歌ひて讃め揚ぐる者を爾の尊き轉達を以て救ひ給へ。

福たる神学者よ、熱信に爾に祈る我等を諸難より救ひて、神゜を以て我等の途を主に向はしめて、我等を全能者の誡の平安の途に導き給へ。

  生神女讃詞

我等は爾神の母に感謝の聲を奉りて、欣ばしく呼ぶ、神の至高き寶座よ、慶べ、光の雲よ、慶べ、我等に楽園の福を獲しむる楽園よ、慶べ。

  光耀歌

福たる神学者童貞者よ、言は爾を霊と體との童貞者として選びて、其神性の奇異なる記録者及び役者と為し給へり。爾は地より移りて死せず、即神に在りて生きて、不死の者として止まり給ふ。

  光榮

使徒イオアンよ、爾は雷の子として人々に太初に言ありと神言せり、蓋熱信に爾の主宰のに倚り、彼處より神学の流を斟みて、一切の造物に飲ませ給ふ。

  今も、生神女讃詞。

純潔なる者よ、爾は門徒童貞者と共に爾の子及び神の十字架の側に立ちて、造物主の言ふを聞けり、視よ、爾の子なりと、門徒に向ひては、視よ、爾の母なりと。神の母童貞女よ、彼と共に我等皆爾を歌ふ。

「凡そ呼吸ある者」に讃頌、四句を立つ。第八調。

至りて智なる福たるイオアンよ、爾は身と意との潔浄、童貞の美飾に輝きて、ハリストスを愛する溢るる熱愛に由りて、見ざる所なき言、義なる量を以て全地を量る者に、衆門徒より更に多く愛せらるる者と為り給へり。

童貞の花、尊き諸徳の居所、智慧の器、聖神゜の殿、恩寵の光る口、教会の最明なる目たる至りて尊貴なるイオアンを、ハリストスの役者として、我等今属神゜の歌頌を以て讃め揚げん。

至榮なるイオアンよ、爾は智慧のに倚り、神学の流を斟みて、世界に飲ませ、聖三者を識る知識を以て無神の海を涸らし、霊ある柱及び雲と為りて、我等を天の嗣業に導き給ふ。

神聖なる福音者、雷の子よ、爾は諸善の泉、動かざる國、永遠の生命、言ひ難き喜、神を見る楽、人の智慧と意念とに超ゆるハリストスの豊なる賜を福音して、世界を照し給へり。

  光榮、第八調。

福音者イオアン、天使とrしき童貞者、神に教へられし神学者よ、爾は血と水とを流しし至浄なる脅、我等の霊が永遠の生命を獲る縁由の者を醇正に世界に傳へ給へり。

  今も、生神女讃詞。

女宰よ、爾の諸僕の祈祷を納れて、我等を諸のわざわいと憂愁より救ひ給へ。

  大詠頌

聖三祝文の後に使徒の讃詞。光榮、今も、生神女讃詞、「生神女よ、爾の奥義は皆悟り難く」。聯祷。發放詞。

第一時課に使徒の讃詞及び小讃詞。最後の發放詞。

 

聖體禮儀

眞福詞は、第二調の規程の第三歌頌四句に。第六調の第六歌頌四句に。聖入の後に讃詞はハリストスの堂の、或は生神女の、次ぎて使徒の。(聖人の堂の讃詞及び小讃詞を誦せず。)其の後ハリストスの堂の小讃詞。次ぎて光榮、使徒の小讃詞、今も、生神女の堂の。生神女の堂に非ずば、今も、ハリストスの堂の小讃詞。若しハリストスの堂、又生神女の堂に非ずば、讃詞を誦すること左の如し、使徒の讃詞、光榮、其小讃詞、今も、「ハリスティアニン」等の辱を得ざる轉達云々

  提綱、第八調。

其聲は全地に傳はり、其の言は地の極に至る。句、諸天は神の光榮を傳へ、穹蒼は其手の作為を誥ぐ。使徒の誦讀はイオアン公書七十三端の半より。「至愛の者よ、神を見し人未だ嘗てあらず」。「アリルイヤ」、第一調、主よ、諸天は爾の奇異なる事と爾の眞實とを聖者の會に讃榮せん。句、神は聖者の大會に於て畏るべし。福音經の誦讀はイオアン六十一端。「彼の時イイススの母と母の姉妹クレヲパの妻マリヤと」。

領聖詞、其聲は全地に傳はり、其言は地の極に至る。「アリルイヤ」。三次。