一月十四日

主神我が救世主イイススハリストスの肉身の割禮祭

又我が聖神父カッパドキヤのケサリヤの大主教大ワシリイの祭日。


若し聖ワシリイの堂ならば徹夜堂課を行ふ。

 小晩課

「主よ、爾にぶ」に讃頌、四句を立つ、第三調。

成聖者ワシリイよ、爾は潔き度生を以て生命の泉たるハリストスを爾の霊の中に住はせて、全地の為に敬虔の教の川を流せり。此より飲ませらるる教会の忠信なる民は、同一の口の結果として、爾の記憶を世々に榮する主に感謝を獻る。二次。

聖大ワシリイよ、爾に注がれたる恩寵の香料は爾を天国の福音の聖務を行はん為に立てたり。爾はハリストスの馨香と為りて、彼を識る知識の香を全地に満てたり。故に爾の諸僕の聲を嘉し受けて、我等爾を尊む者の為に大なる憐を求め給へ。

   (ワィザンティの作)。

聖三者の軍士たるワシリイよ、爾は成聖者の衣服を衣て、審判座の前に立ちて、教の為に危難に遭ひ、表信者の勇毅を顕して、方伯の怒を辱しめたり。彼不虔にして権柄を以て誇り、惨刻なる斬罪を以て嚇ししに、父よ、爾は苦を受けん為に己を備へ、意旨の中に致命者と為りて、大なる恵を有つハリストスより勝利の榮冠を受けたり。

   光榮、第二調。

爾は有らゆる物の性を学び、其悉く立たざるを察して、獨動なき者の永在なる萬有の造成主たるを認め、更に親しく之に著きて、虚しき者に於ける望を棄てたり。成聖者ワシリイよ、我等も神聖なる望を得ん為に祈り給へ。

   今も、祭日の。

   挿句に讃頌、第二調。

ワシリイよ、爾は三日の光の至りて光明なる殿にして、爾の言にて養はるる者の霊を照し給ふ。

句、我が口は睿智を出し、我が心の思は智識を出さん。

ワシリイよ、爾の言の聲は天よりする角なり、異端者の悉くの教を焚き盡くす火なり。

句、義人の口は睿智を言ひ、其舌は義を語る。

ワシリイよ、爾は三日の惟一の光に於て位を分ち、性を一にして、アリイ及びサワェリイを倒し給へり。

   光榮、今も、

我等は人と為りし神言の肉體の割禮及び大ワシリイの記憶を尊みて、生神女を崇め讃む。

   「天に在す」の後に聖人の讃詞。光榮、今も、割禮の。

   聯祷及び發放詞。

 

大晩課

第一「カフイズマ」の第一段を歌ふ。

「主よ、爾にぶ」に八句を立てて左の讃頌を歌ふ。

   祭日の讃頌、四句に、第八調。

人間に降り給ふ救世主は、母に依りては八日、父に依りては始なき者にして、襁褓に裹まるるを受け、肉體の割禮を厭はざりき。我等信者は彼に呼ばん、爾は我が神なり、我等を憐み給へ。二次。

至善なる神は肉體の割禮を受くるを耻とせずして、衆の救の為に己を模及び式として予へたり、蓋律法を建つる者は律法の事と諸預言者の彼を指す預言とを行ひ給ふ。手に萬有を保ち、又襁褓に裹まれし主よ、光榮は爾に帰す。二次。

   聖ワシリイの讃頌、四句に、第四調。

王と同名に呼ばれし父よ、爾は理学と高識とを以て王たる司祭班、ハリストスの聖なる人民を牧して治めし時、ワシリイよ、其時諸王の王、萬有の主、彼を生みし者と一性にして、同永在同無原なる子は王冠を以て爾を飾り給へり。彼に我等の霊を救ひて照さんことを祈り給へ。二次。

ワシリイよ、爾は聖首長の衣服に装はれて、喜びて天国の福音を傳へ、教会の為に正教の定理を流し給へり。我等は今此に照されて、全能の父、獨生の神の言、及び神聖なる神゜の三位の中に惟一の分れざる神性を承け認めて讃榮す。彼に我等の霊を救ひて照さんことを祈り給へ。

神゜父ワシリイよ、爾は猶肉體に在りて地上の者と偕に居る時、無形の者の如く、爾の生の清浄光明なるを以て天の者の生に效へり、今其会の中に在りて、ハリストス我が神に、爾の聖なる教を楽しむ者を患難及び無知の昏冥より救ひて、我等の霊の照さんことを祈り給へ。

   光榮、第八調。(アナトリイの作)。

克肖者よ、爾は智慧を戀ひ、神の一切の造物を愛し、常に死の思を有ちて、正當に生を度れり。蓋堅固なる節制を以て肉體の慾を防ぎ、熱心に神の法を行ひて、霊の自主を守り、徳の円満なるを以て肉の念を悉く神゜に服せしめたり。故に今ハリストスの前に立ちて、我等の霊に大なる憐を賜はんことを求め給へ。

   今も、同調、第一の讃頌、「人間に降り給ふ救世主」。

   聖入。本日の提綱。

   創世記の読(第十七章)

主はアウラムに現れて彼に謂へり、我は爾の神なり、爾我の悦を為して無てんなれ、我我が約を我と爾との間に立てて、甚爾を増さん。爾は衆くの民の父と為らん、爾の名は是よりアウラムと呼ばれず、乃爾の名はアウラアムと為らん、蓋我爾を衆くの民の父と為せり、我太甚爾を殖し、諸民を爾より起さん、諸王は爾より出でん。我は我が約を我と爾及び爾の後の世々の子孫との間に立てて、永遠の約と為さん、我彼等の神と為らん、アウラアムは其面に俯伏して主を拝せり。神又アウラアムに謂へり、爾及び爾の後の世々の子孫は我が約を守るべし。我と爾等及び爾の後の世世の子孫との間の我が約にして、爾等の守るべき者は左の如し、爾等其陽の皮を割れ、是れ即我と爾等及び爾の後の世世の子孫との間の約の徴と為らん。生れて八曰に至りし爾等の世世の男子は皆割礼を受くべし。八日に其陽の皮を割らざる男子あらば、其人民の中より絶たれん、我の約を破りたればなり。

   箴言の読(八章)

主は元始に、其創造の先に於て、我を其途の始として有てり、永遠より、始初より、未だ地の有らざりし先に、我膏せられたり。未だ淵あらず、未だ水の溢るる泉あらざりし時に、我已に生れたり、山未だ立てられず、陵未だあらざりし先、主が未だ地をも野をも世界の始の塵をも造らざりし時に、我已に生れたり。彼天を備へ、淵の面に圓線を記す時、我彼處に在りき。彼上に雲を堅め、淵の泉を定むる時、海に軌を與へて、水をして其界を踰えざらしめ、地の基を建つる時、我彼の旁に在りて創造者と為れり。我日々に其悦と為りて、常に其面の前に楽めり。

   箴言の読(十、十一章)

義者の口は智慧を流し、悪者の舌は断たれん。義者の唇は悦ぶべきことを知り、悪者の口は戻れることを語る。詐偽の権衡は主の悪む所、正しき重量は其悦ぶ所なり。驕傲来れば耻辱も亦来る、謙る者と偕に智慧あり。正直者の端荘は彼等を導き、悖逆者の邪曲は彼等を滅さん。貨財は震怒の日に益なし、惟義は死より救わん。義者は死して痛惜を遺し、悪者の滅は俄にして喜悦を致す。無てん者(きずなきもの)の義は其途を坦にし、悪者は其悪に因りて跌れん。正直者の義は彼等を救い、不法の者は其不法に因りて執へられん。義人は死して後其望絶えず、不法の者の望は亡ぶ。義者は艱難より救われ、悪者は代りて之に陥る。弐心の者は口を以て其隣を亡し、惟義者は知識に因りて救わる。義者幸福を獲る時は邑楽み、悪者亡ぶる時は歓あり。義者の祝福に因りて邑は高くせられ、悪者の口に因りてさる。智慧なき者は其隣を侮り、智慧ある人は緘黙を守る。

   「リティヤ」に本堂の讃頌。

   次に聖ワシリイの讃頌、第三調。(ゲルマンの作)。

成聖者ワシリイよ、爾は潔き度生を以て生命の泉たるハリストスを爾の霊の中に住はせて、全地の為に敬虔の教の川を流せり。此より飲ませらるる教会の忠信なる民は、同一の口の結果として、爾の記憶を世々に榮する主に感謝を獻る。

聖大ワシリイよ、爾に注がれたる恩寵の香料は爾を天国の福音の聖務を行はん為に立てたり。爾はハリストスの馨香と為りて、彼を識る知識の香を全地に満てたり。故に爾の諸僕の聲を嘉し受けて、我等爾を尊む者の為に大なる憐を求め給へ。

   (ワィザンティの作)。

聖三者の軍士たるワシリイよ、爾は成聖者の衣服を衣て、審判座の前に立ちて、教の為に危難に遭ひ、表信者の勇毅を顕して、方伯の怒を辱しめたり。彼不虔にして権柄を以て誇り、惨刻なる斬罪を以て嚇ししに、父よ、爾は苦を受けん為に己を備へ、意旨の中に致命者と為りて、大なる恵を有つハリストスより勝利の榮冠を受けたり。

   光榮、第六調。

克肖なる神゜父よ、恩寵は爾の口に依りて流れたり、爾はハリストスの教会の牧者と為りて、霊智なる羊に惟一の神性に於て一體の三者を信ずることを教へ給へり。

   今も、第八調、「人間に降り給ふ救世主は」。

   挿句に聖人の讃頌、第一調。(ワィザンティイの作)。

嗚呼ハリストスの教会の神妙にして聖にせられし蜂たる至りて福なるワシリイよ、蓋爾は神聖なる熱信の刺を己の武器として、神に逆ふ異端の褻を螫し、信者の霊の為に敬虔の甘味を蓄へたり。今は神聖なる楽園の美しき叢を繞りて、我等をも一體の聖三者の前に記憶し給へ。

句、我が口は睿智を出し、我が心の思は知識を出さん。

   (修士ワシリイの作)。

我等の神゜父ワシリイよ、爾は衆聖人の徳を集めたり、モィセイの温柔を、イリヤの熱心を、ペトルの承認を、イオアンの神学を、パワェルの如く息めずして呼べり、誰か弱りて、我も弱らざらん、誰か躓きて、我熱中せざらんと。故に彼等と共に居りて、我等の霊の救はれんことを祈り給へ。

句、義人の口は睿智を言ひ、其舌は義を語る。

   第二調。(修士イオアンの作)。

爾は有らゆる物の性を学び、其悉く立たざるを察して、獨動なき者の永在なる萬有の造成主たるを認め、更に親しく之に著きて、虚しき者に於ける望を棄てたり。成聖者ワシリイよ、我等も神聖なる望を得ん為に祈り給へ。

   光榮、第六調。

至福なるワシリイよ、爾は天より奇蹟の恩寵を受け、定理を以て偶像の迷を斥けて、成聖者の光榮と防固、衆克肖者の教の模範と為れり。神の前に勇敢あるを以て、彼に我等の霊の救はれんことを祈り給へ。

   今も、第八調。

至善なる神は肉體の割禮を受くるを耻とせずして、衆の救の為に己を模及び式として予へたり、蓋律法を建つる者は律法の事と諸預言者の彼を指す預言とを行ひ給ふ。手に萬有を保ち、又襁褓に裹まれし主よ、光榮は爾に帰す。

   聖人の讃詞、第一調。

爾の聲は全地に傳はり、全地は爾の言を承けたり、爾は此を以て神に適ふ教を布き、萬物の性を闡にし、人の風儀を修めたり。王たる司祭班、克肖なる神゜父よ、ハリストス神に我等の霊の救はれんことを祈り給へ。

   光榮、今も、祭日の讃詞、同調。

輝ける寶座に、至高きに、無原の父と神聖なる爾の神゜と共に坐するイイススよ、爾は甘じて夫を識らざる童貞女爾の母より地に生れたり、故に八日目の人として割禮を受け給へり。惟一人を愛する主よ、光榮は爾の仁慈なる慮に帰し、光榮は爾の恵に帰し、光榮は爾の寛容に帰す。

   發放詞

晩堂課に聖人の小讃詞。光榮、今も、祭日の。

夜半課を其「カフィズマ」と共に歌誦すること常式の如し。第一の聖三祝文の後に祭日の讃詞。第二の聖三祝文の後に祭日の小讃詞。「主よ、復活と永生との望を懐きて眠りし」の祝を誦せずして、唯主憐めよ、十二次。并に發放詞。

 

早課

「主は神なり」に祭日の讃詞二次。光栄、聖人の、今も、祭日の。

   「カフィズマ」の第一の誦文の後に坐誦讃詞、第五調。

我等皆教会の王たる飾としてワシリイを讃め歌はん。彼は教の竭きざる寶蔵なり、蓋此を以て我等に性の合一にして位の分れたる聖三者を尊まんことを諭し給へり。

   光榮、第一調。

睿智なるワシリイよ、聖三者の前に立ちて、我等爾を歌ひ、爾の記憶を尊む者が、審判の日に於て、恩寵と慈憐と諸罪の赦免とを蒙らんことを祈り給へ、我等が口及び心を以て惟一仁愛の主を讃榮せん為なり。

   今も、

萬有の造成主、世界の主宰、父及び聖神゜と共に上に居る者は、八日目の赤子として地に割禮を受く。主宰よ、爾の行為は實に神聖にして奇妙なり、蓋爾は律法の充満にして、我等の為に割禮を受け給へり。

   福音經講義の誦読。

   第二の誦文の後に坐誦讃詞、第八調。

爾は神を悟る心を以て言ひ難き智慧の秘密の富を汲みて、衆の為に正教の水を流し給へり。是れ信者の心を神妙に楽しませ、不信者の教を當然に溺らす。故に爾は双方の為に敬虔の労を以て聖三者の勝たれぬ軍士と現れたり。成聖者ワシリイよ、愛を以て爾の聖なる記憶を祭る者に諸罪の赦を賜はんことをハリストス神に祈り給へ。

   光榮、第三調。

神に感ぜられしワシリイよ、爾は己の教の中に集めたる敬虔の定理にて水を以てするが如く全地を湿せり、生命の泉が實に爾の中に息ひたればなり。勇敢を得たる者として、我等に大なる憐を賜はんことを彼に祈り給へ。

   今も、第四調。

性にて見えざる者は今肉體にて見らる、造られざる言は今潔き童貞女より造られし者として生る。故に又律法に遵ひて、我等人々の為に八日目の赤子として割禮を受け給ふ。彼に伏拝せん、我等の救主なればなり。

   多燭詞の後に坐誦讃詞、第八調。

爾は神聖なる言の力を以て昏き異端を仆せり。エウノミイの狂乱を悉く溺らして人々に聖神゜が神なるを傳へたり。手を挙ぐるを以て敵を殺し、サワェリイの都ての奉事を斥け、ネストリイの凡の異説を空しくせり。成聖者ワシリイよ、愛を以て爾の聖なる記憶を祭る者に諸罪の赦を賜はんことをハリストス神に祈り給へ。

   光榮、

克肖なる神゜父よ、爾の神聖なる言の恩寵と、定理の奥義の高きとは、我等の為に霊妙なる登上の梯と為れり、蓋爾は聖神の角を獲て、此を以て神の教を傳へたり。故に今平安の處に住ひて、爾の勤労の報を受けたり。成聖者ワシリイよ、愛を以て爾の聖なる記憶を祭る者に諸罪の赦を賜はんことをハリストス神に祈り給へ。

   今も、

至りて無てんなる者よ、萬有の主宰及び造成主は爾の至浄なる胎より身を取りて、爾を人々の為に轉達者と為し給へり。之に因りて女宰よ、我等皆爾に趨り附きて、諸罪を浄め、永遠の苦より脱し、凶悪なる世君の凡の艱難より救はんことを求む。故に爾に呼ぶ、信を以て爾の至聖なる産に伏拝する者に諸罪の赦を賜はんことを爾の子及び神に祈り給へ。

   神学者グリゴリイが大ワシリイの棺上の辞を四分して誦読す。

   品第調、第四調の第一倡和詞。

提綱、第四調、我が口は睿智を出し、我が心の思は知識を出さん。句、萬民之を聴け、全地に居る者、皆之に耳を傾けよ。

「凡そ呼吸ある者」。福音經はイオアン36端。

   第五十聖詠の後に讃頌、第六調。

克肖なる神゜父よ、恩寵は爾の口に依りて流れたり、爾はハリストスの教会の牧者と為りて、霊智なる羊に惟一の神性に於て一體の三者を信ずることを教へ給へり。

   祭日の規程、ステファンの作。

「イルモス」二次、讃詞四句に。第二調。

   第一歌頌

イルモス、人々よ、来りて、海を分ちて、エギペトの奴隷より引き出しし民を過らせしハリストス神に歌を歌はん、彼光榮を顕したればなり。

ハリストスよ、未来を形る第八日は爾の自由なる謙卑を以て光照し成聖せらる、蓋斯の日に於て爾は律法に遵ひて、身にて割禮を受け給へり。

ハリストスは己の降誕の第八日の割禮を受く、而して今日此の影を匿して、新なる恩寵の光を輝し給ふ。

又成聖者ワシリイの規程八句に。ダマスクの聖イオアンの作。

   同調、同「イルモス」。

ワシリイよ、爾を讃揚することを始めんと欲する者には爾の聲あるべし、然れども父よ、祷を受けて、裕に恩寵を我等に予へ賜へ。

ワシリイよ、爾は諸徳の険しき路を履み、天に往く平にして穏なる登上を得て、衆の為に模範と現れたり。

神゜父ワシリイよ、爾は智慧を愛する愛を以て肉體の慾の起るを治め給へり、故に不朽の国に住むを得たり。

ワシリイよ、爾は属神゜の剣を以て、宜しきに合ひて霊又體の諸慾を断ちて、己を祭として主宰に獻げたり。

聖なる神゜父ワシリイよ、爾は言ひ難き奥義を識る者となりて、我等をハリストスの国に導き、明に我等に聖三の光を輝かし給へり。

   生神女讃詞
至浄なる者よ、孰か宜しきに合ひて爾が言に超ゆる懐孕を言ひ出すを得ん、蓋爾は身にて救者及び主として我等に現れし神を生み給へり。

共頌、右列詠隊「イルモス」を歌ふ、戦に能力ある主は深處の底を闢きて、己の人々を乾ける地に導き、敵軍を其中に掩ひ給へり、彼光榮を顕したればなり。

左列詠隊、「イルモス」、イズライリは俄に乾ける地と顕れし海の浪たつ淵を過り、暗き海は、主宰の右の手の強き力にて、エギペトの騎を水の柩の如く全く覆へり。

   第三歌頌

イルモス、木を以て罪を殺しし主よ、我等を爾の中に堅めて、爾を畏るる畏を我等、爾を歌ふ者の心に植え給へ。

肉體を取りし永在の言は律法を罷めん為に割禮を受けて、我等に神聖なる恩寵と不朽の生命との始を予へ給へり。

肉體を取りしハリストスは律法に敵する者の如くならず、乃之を成就する者と現れて、八日目に甘じて割禮を受け給へり。

   成聖者の

神゜父よ、爾の記憶はハリストスの降誕の祭に随ひ、之と偕に輝けり、爾は其言ひ難き奥義を爾の教を以て明し給へり。

嗚呼ワシリイよ、爾は智慧の始たる主を畏るる畏に固められ、上の事を慕ふ愛に進められて、智慧に満てられたり。

ワシリイよ、爾は唯下にして践まるる者のみならず、乃最高尚なる者に関する凡ての学術に満てられて、世界の為に光と現れたり。

睿智なるワシリイよ、爾は行を修め、其行が至りて神聖なる悟に入る者なるを示して、萬物を知る知識を獲たり。

   生神女讃詞

潔き永貞童女よ、爾は種なく神を孕みて、天軍の敢て見ざる主を身を取りし者として言ひ難く生み給ふ。

共頌、右列詠隊、我が諸王に能力を與へ、己の膏せし者の角を高する主は、童貞女より生れて、洗禮の為に来り給ふ、我等信者は彼にばん、我が神とrしく聖なるはなし。

左列、我等はの壊られたる残忍なる獅の古の網より放たれて喜び、口を開きて、言を以て調の克く諧ひたる歌を綴らん、此は吾が獻物の中に特に納れらるる者なり。

   祭日の小讃詞、第三調。

萬有の主は割禮を忍び、仁慈なる者として人類の罪過を断ちて、今日救を世界に賜ふ。至高きには造物主の司祭首、ハリストスの奥義に達する者、光明にして神聖なるワシリイも喜ぶ。

   次ぎ聖人の坐誦讃詞、第八調。

ワシリイよ、爾は睿智の言を習ひて、律法の書を舎きて、衆に恩寵の道を傳へ、爾の言にて人々の霊の石板を滑らかにして、其上に神の教を銘せり、故に肉體の蔽の黒雲を過りて、神゜にて輝けり。成聖者よ、愛を以て爾の聖なる記憶を尊む者に諸罪の赦を賜はんことをハリストス神に祈り給へ。二次。

   光榮、今も、祭日の、第四調。

主宰よ、爾は仁愛の淵として僕の形を衣、身に割禮を受けて、衆人に爾の大なる恵を賜へり。

   第四歌頌

イルモス、主よ、我爾が摂理の風聲を聞きて、爾獨人を愛する者を讃栄せり。

ハリストスが自由に割禮を受けしより、割禮は熄みて、異邦民の大数は恩寵を以て救はる。

主宰ハリストスが割禮を受け給ひし八日は来世の絶えざる生命を形る。

   成聖者の

至福なる者よ、ハリストスの聘女なる教会は降誕を以てする如く、亦爾の記憶にて飾らる。

ワシリイよ、爾は一切神の命に従ひて、彼の為に戦ひて、破られざる者と現れたり。

至福なるワシリイよ、爾は神より教会に堡障及び堅固なる城として賜はりたり。

神゜父ワシリイよ、爾は神に逆ふ者の為に断つ所の斧及び迷を焚く火と現れたり。

   生神女讃詞

種なく神を孕みし潔き者よ、我等爾に常に爾の諸僕の為に祈らんことを求む。

共頌、主よ、我爾の聲、爾が野に呼ぶ聲と名づけし者を聞けり。爾が多水の上に轟きて、爾の子の事を證せし時、彼は顕れし聖神゜に満てられてべり、爾はハリストス、神の智慧と能力なり。

左列、奥密なる異象の火に浄められし預言者は死すべき者の更新を歌ひ、手を拍ちて、聖神゜に喩さるる信、強き者の権柄を敗る言ひ難き言が身を取り給ふ報を述べたり。

   第五歌頌

イルモス、光を賜ひ、世々を造りし主よ、爾の誡の光の中に我等を導き給へ、我等爾の外に他の神を識らざればなり。

主よ、爾は言ひ難く童貞女母より出で、甘じて人の形を衣て、赤子として法に合ひて法を行へり。

律法の影にあるイズライリを愛する生みし者は夜に比へられたり、是より世界を照す光ハリストスは現れ給へり。

   成聖者の

教会は今日誠に二様の祭祀を行ふ、此れ赤子として地に現れし主宰の割禮、及び其睿智にして至福なる僕の記憶なり。

克肖者ワシリイよ、測り難き光は爾の中に休ひしに、ハリストスは爾を至りて光明なる燈として世に顕せり、故に我等爾の記憶を歌ふ。

至福なるワシリイよ、モイセイがシナイに於て詳ならず記したる創世記は、爾神聖なる寶蔵より之を解きて、衆の為に明し給へり。

ワシリイよ、律法者モイセイに非ず、亦律法の前のイオシフ、爾の如く麦の糧を量りし者に非ずして、爾自ら神聖なる體を頒つ者と顕れたり。

   生神女讃詞
我等爾ハリストス、萬有の造成主を生みし者に呼ぶ、潔き者よ、慶べ、光を我等に輝かしし者よ、慶べ、容れ難き神を容れ給ひし者よ、慶べ。

共頌、生命の首たるイイススは始めて造られしアダムの定罪を釋かん為に来り、神なるに由りて潔浄を要めずして、陥りし者の為にイオルダンに潔められ、彼處に仇を殺して、凡の悟に超ゆる平安を賜ふ。

左列、我等は聖神゜の潔浄を以て、暗くして汚れたる敵の毒より滌はれて、新なる直き路に入れり、是れ近づき難くして、惟神が和睦せし者のみ近づくべき喜に至らしむる途なり。

   第六歌頌

イルモス、多くの罪の淵は我を環る、我預言者に效ひて爾にぶ、主よ、我を淪滅より引き上げ給へ。

ハリストスが嬰児にして律法を行ひて、割禮を受け、律法の詛を釋きし時より律法は終に帰せり。

エウレイ人の驕誇なる「スボタ」及び割禮は現れしハリストスの指揮を以て廃せられて、恩寵の春は輝けり。

   成聖者の
ワシリイよ、爾は饑饉に疲れたる貧者の霊を饒にかせ、渇く者の心を凡の神聖なる楽にて満てたり。

ワシリイよ、爾は天の糧を以て饑うる者をき足らせたり、蓋爾の言は天使の餅なり、爾饒に之を頒てり。

ワシリイよ、爾は蜂の如く勤労して、凡の徳の華を聚め、之に熟練して讃美せらる。

至りて讃美たるワシリイよ、爾は世を避けて神と偕に居らんことに熱中せり。故に過ぎ易く壊れ易き者を棄てて、智者として永遠に存する者を得たり。

   生神女讃詞
生神女よ、爾の諸僕を災難より救ひ給へ、我等皆爾を破られぬ墻及び轉達として、神の次に爾に趨り附けばなり。

共頌、言の聲、光の燈臺、日の暁たる前駆は野に於て萬の人に呼ぶ、悔改して預め己を浄めよ、蓋視よ、世界を壊より拯ふハリストスは茲に立ち給ふ。

左列、父は最喜ばしき聲を以て其腹より生みたる至愛の者を顕し給へり、曰ふ、此は實に我が一性の子、摂理に因りて、我が生活の言及び人として、人類より輝き出でたる者なり。

   小讃詞、第四調。
神の至愛なる克肖者ワシリイよ、爾は教会の動かざる基と顕れて、衆人に奪はれざる資産を頒ち、爾の則を以て之を印せり。

   同讃詞
大ワシリイは衆の前に貞潔の器、睿智の口、定理の固として輝く。来りて、神の堂に立ち、熱心に目を注ぎて、其奇蹟を楽しみ、其度生の光線を以て照され、其潔き神゜を以て涼しくせられて、其信仰、其熱中、其謙遜に效はん、此等を以て彼は神性の家と現れたり。我等此に因りて神の至愛なる克肖者ワシリイを呼びて歌ふ。

   第七歌頌

イルモス、黄金の偶像がデイルの野に於て奉事せられし時、爾の三人の少者は神に逆ふ命を顧みずして、火の中に投げられ、涼しくせられて歌へり、我が先祖の神よ、爾は崇め讃めらる。

ハリストスの降誕は至りて光明にして、今日将来の更新の秘密を預め示す、蓋救世主は神の如くならず、乃人として、亦律法を盡す者として、律法の常例に循ひて割禮を受け給ふ。

律法を立つる者は律法を盡して、今日甘じて肉體に割禮を受け、罪過の冷刻なる季節を断ちて呼ばしめ給ふ、我が先祖の神よ、爾は崇め讃めらる。

   成聖者の
父の像は子なり、子の像は神゜なり、嗚呼ワシリイよ、爾は神゜の浄き鏡、全三者の家なり。福たる哉爾の記憶、之を讃榮する者は亦讃榮せらる。

爾は悟り難き神の深處に智慧を沈めて、知識の高價なる珍珠を聚め、世界を睿智に満てて、呼ばしめたり、我が先祖の神よ、爾は崇め讃めらる。

嗚呼智慧の同気、聖にせられし一、グリゴリイの中にワシリイ、ワシリイの中にグリゴリイ、二の身に一の分れざる霊の如く神聖なる愛に合せられし者よ、今ハリストスに爾等の牧群の為に祈り給へ。

ワシリイよ、爾は孤子の父、寡婦の保護者、貧しき者の富、病める者の慰藉、富む者の指導者、老者の杖、少年の養育者、修道士の諸徳の規範と現れたり。

ワシリイよ、爾は智慧を凡の泥の汚穢より浄めて、爾の熱望の神゜を以て属神゜の者を観察せり。故に聖三者を讃め歌ひて、勇ましく呼べり、我が先祖の神よ、爾は崇め讃めらる。

   生神女讃詞

潔き者よ、モイセイはシナイ山に火に焚かるる棘に於て爾を預見せり、蓋爾は焚かれずして、肉體のあらきに合せられし言ひ難き性の耐へ難き光を受けたり、是れ人性に合せられたる聖三位の一位なり。

共頌、露を含む鳴れる風と神の使の降臨とは、火の爐に在りし敬虔の少者を傷はるるなく守れり、故に彼等は焔の中に涼しくせられ、感謝して歌へり、讃美たる主、先祖の神よ、爾は崇め讃めらる。

左列、敬虔の少者を圍みたる爐の大なる焔を涼しくせし者は、流水にて蛇の首を焚き、凡そ罪の浄め難き汚を聖神゜の露にて洗ひ給ふ。

   第八歌頌

イルモス、言ひ難き智慧を以て萬有を合成して、無より有に為しし神言を、造物は主として崇め讃めて、萬世に讃め揚げよ。

主宰は赤子として八日目に割禮を受け、世界の救者及び主としてイイススの名を受け給ふ。

ハリストスの降誕祭の八日目に成聖者の最光榮なる記憶は宜しきに合ひて配せられたり。我等信を以て之を尊みて、主を歌ひ、世々に崇め讃む。

   成聖者の
言ひ難き摂理を以て世界に敬虔の光、神学の角たるワシリイを賜ひし主を、主の諸造物は崇め讃めよ。

盛なる行動を以て智なるワシリイの中に入り、彼に由りて醇正の教を傳へし主を、主の諸造物は崇め讃めよ。

ワシリイよ、我等常に爾の神聖なる言を楽しむ者は、爾の記憶日に祝ひて呼ぶ、主の諸造物は主を崇め讃めよ。

ワシリイよ、爾は世界に言の光線を放ちて、其光を以て聖三の惟一の性を尊むことに導きて呼ばしむ、主の諸造物は主を崇め讃めよ。

   生神女讃詞

時に由らざる神言、世の無き先に父より出で、末の日に童貞女より輝き給ひし主を、主の諸造物は崇め讃めよ。

共頌、ワワィロンの爐は露を注ぎて、至榮なる秘密を像れり、此れイオルダンが其流に形なき火を受けて、身にて洗せらるる造物主、人々が崇めて萬世に讃め揚ぐる者を圍まんことなり。

左列、造物は自主の者として、又先に昧まされし者は光の子として識られ、獨黒暗のは呻く、今此等の事の起原者を先に苦しみたる諸民諸族は熱心に崇め讃むべし。

第九歌頌には「ヘルワィムより尊く」を歌はずして、左の割禮祭の附唱を歌ふ」。

我が霊よ、律法に遵ひて肉體に割禮を受け給ひし主を讃め揚げよ。

   第九歌頌

イルモス、日より前に光り輝きし神、肉體にて我等に臨みし者を、貞潔の腹より言ひ難く生みし讃美たる至浄き生神女よ、我等爾を崇め讃む。

左列詠隊も亦右の附唱及び「イルモス」を歌ふ。

次の三附唱を以て讃詞に附す。

我が霊よ、八日目に割禮を受け給ふ主を讃め揚げよ。二次。

今日主宰は法を行ひて、赤子として肉體に割禮を受け給ふ。一次。

今日主宰は肉體に割禮を受けて、イイススと名づけられたり。一次。

ハリストスは人の全き性の彊を過ぎて、性に超えて童貞女より生れ、律法の書の命ずる如く、肉體に割禮を受けて、律法を盡す者と顕れ給ふ。

来りて、主宰ハリストスの至榮なる命名日の祭を聖潔に祝はん、蓋今日神に適ひてイイススと名づけられたり、此と共に亦成聖者の記憶を崇めん。

次ぎて聖人の附唱を其讃詞に附す。

我が霊よ、成聖者の中に大なるワシリイを讃め揚げよ。二次。

我が霊よ、世界の最明なる燈を讃め揚げよ。二次。

我が霊よ、ケサリヤの大なるワシリイを讃め揚げよ。二次。

   「光榮」に代へて左の附唱、

我が霊よ、ハリストスの教会を飾りし者を讃め揚げよ。

   「今も」に代へて左の如し、

我が霊よ、天軍より尊き童貞女、至浄なる生神女を讃め揚げよ。

ワシリイよ、爾はハリストスの忠信なる羊として、第一の牧者の生命に導く迹に従へり。蓋至福なる父よ、爾は教会の為に勇ましく難を受けんことを決心して、爾の生命を苛虐者に付せり。

睿智なるワシリイよ、爾の成聖者の職位を以てハリストスの教会の聖にせられし組織の飾られたるを見て、残忍なる暴虐者は雷に撃たるるが如く仆れたり、蓋爾の中に在す聖神゜の光に堪へざりき。

ワシリイよ、爾は使徒の座、ハリストスの致命者の會、列祖の幕、義者の歓楽、預言者の喜悦に適ふ者と為れり、蓋爾は生神女の奥義を暁りし者、聖三者に役する者たりき。

   生神女讃詞

潔き者よ、水の上に宮を建て、海を停め、淵を涸らす惟一の主、爾より身を取りし者は身にて洗を受けん為にワィフレエムよりイオルダンに急ぎ給ふ。

次ぎて詠隊共に祭日の第一の附唱を歌ふ、

及びイルモス、生神女よ、爾の位に合ひて能く爾を讃美する舌なし、天上の智慧も如何に爾を歌頌するを知らず。唯爾、仁慈の者として、我等の信を納れ給へ、我等の熱切なる愛を知ればなり、蓋爾は「ハリスティアニン」等の轉達なり、我等爾を崇め讃む。

   次に附唱、

我が霊よ、天軍より尊き童貞女、至浄なる生神女を讃め揚げよ。

及びイルモス、嗚呼至浄なる聘女、讃美たる母よ、爾が産の奇蹟は何ぞ智慧に超ゆるの甚しき、我等爾に依りて完き救を得、爾を恩者として、宜しきに合ひて讃め揚げ、感謝の歌を獻物として奉る。

   光耀歌

神智なる父よ、爾は智慧を愛する愛を以て爾の霊の覆を割き、奇蹟にて日の如く世界に現れ、信者の意思を照し給へり。嗚呼睿智なるワシリイ、聖三者の役者、生神女の奥義を暁りし者や。二次。

   光榮、今も、祭日の。
世々を造りし者は八日目の赤子として、律法を盡して、肉體に割禮を受け、人の如く襁褓に裹まる。神として量り難き力を以て萬有を保ち、指揮を以て之を司る者は乳にて養はる。

「凡そ呼吸ある者」に讃頌六句を立つ、第五調。

父より離るるなく言として言ひ難く生れ、神よりする神として変らざる神性を保つ者は肉體を以て割禮を忍ぶ。故に律法より上なる者は、律法に適ひて、衆を律法の詛より脱れしめて、上よりする祝福を賜ふ。此に因りて我等は其至仁なる寛容を崇め讃めて、之を歌ひ、感謝の心を懐きて之を讃栄して、彼に我が霊に大なる憐を賜はんことを祈る。二次。

克肖者よ、爾は神聖なる洗禮の重生を以て恩寵に因りて神の子と為りて、本性と眞實とに因りて、永久の神の子及び言、父と一性にして同無原なる者を宣べ傳へ、爾の言の光明を以て諸異端者の開きたる口を閉ぢたり。故に爾は上なる國に入りて、本性を以て惟一の王たるハリストス、饒に世界に大なる恵を頒つ者と偕に王たり。

克肖者よ、爾は神聖なる成聖者として、睿智の結果たる行為と明悟とを以て聖なる衣の如く装はれて、天上の堂の中に入りたり。至福なるワシリイよ、今も上なる祭台に祭を獻じ、神の前に立ち、無形の奉事を行ひて、爾の尊貴神聖なる記憶を行ふ者を慈愛を以て記念して、世界に大なる憐を賜ふハリストスに彼等の為に祈り給へ。

爾は全身神に獻げられ、幼きより全く主に托せられ、神聖なる智慧の光に照されて、萬物の性を闡にし、之を精しく究め、審に解き、其次第の完全なるを示して、造成主の旨を知らしめたり。故に我等爾を神の言を宣ぶる神聖なる教師、教会の光れる燈と傳へて、世界に大なる憐を賜ふハリストスを崇め歌ふ。

神゜父ワシリイよ、爾は神を畏るる畏に固められて、智慧の始を悟れり。智慧と度生の義とを以て畏に踰え、愛を以て神に和して、彼と最親しき者と為りたり。故に神の誡命と義判とを学びて、人の風儀を修め、信者の知識を飾り、属神゜の規則を以て教会の旨を明にせり。ハリストスに祈りて、我等の霊に大なる憐を賜はんことを求め給へ。

   光榮、第六調。
克肖なる神゜父よ、恩寵は爾の口に依りて流れたり、爾はハリストスの教会の牧者と為りて、霊智なる羊に惟一の神性に於て一體の三者を信ずることを教へ給へり。

   今も、第八調。

人間に降り給ふ救世主は、母に依りては八日、父に依りては始なき者にして、襁褓に裹まるるを受け、肉體の割禮を厭はざりき。我等信者は彼に呼ばん、爾は我が神なり、我等を憐み給へ。

大詠頌。聖三祝文の後にワシリイの讃詞。光榮、今も、祭日の。聯祷及び發放詞。

第一時課に祭日の讃詞。光榮、ワンリイの、今も、時課の生神女讃詞。聖三祝文の後に祭日の小讃詞。其他。最後の發放詞。各時課には祭日及び聖人の小讃詞を更々誦す。

 

聖體禮儀

眞福詞は、祭日の規程の第三歌頌、及び聖人の第六歌頌。聖入の後に祭日及び聖人の讃詞。光榮、聖人の小讃詞、今も、祭日の。提綱、第六調、主よ、爾の民を救ひ、爾の業に福を降し給へ。句、主よ、我爾に呼ぶ、我の防固よ、我が為に黙す毋れ。又聖人の、第一調、我が口は睿智を出し、我が心の思は智識を出さん。

使徒の誦読はコロサイ書254端。又聖人の、エウレイ書318端。「アリルイヤ」、第八調、イズライリの牧者よ、耳を傾けよ、イオシフを羊の如く導く者よ、己を顕せ。句、義人の口は睿智を言ひ、其舌は義を語る。

福音經の誦読はルカ6端。又聖人の、ルカ24端。

斯の日大ワシリイの神聖なる聖體禮儀を行ふ。「常に福にして」に代へて歌ふ、「恩寵を満ち被むる者よ、凡の造物、天使の會及び人の族は」。領聖詞、「天より主を讃め揚げよ」。「義人は永く記憶せられ」。

 

【注意】主の割礼祭及び聖大ワシリイの記憶若し主日に當らば、徹夜堂課を行ふ。

小晩課には、讃頌は主日の、常例の如し。挿句に、讃頌は本調の主日の一。次に大晩課のワシリイの挿句の讃頌、第一調、「嗚呼ハリストスの教会の」、其附唱と共に。光榮、第六調、「克肖なる神゜父よ、恩寵は爾の口に」、今も、第八調、「至善なる神は肉體の割礼」。聖三祝文の後に、讃詞は主日の、光榮、聖人の.今も、祭日の。并に發放詞。

大晩課には、「主よ、爾に<よ>ぶ」に、讃頌は主日の三章、祭日の三、及び聖人の四。光榮、聖人の、第八調、「克肖者よ、爾は智慧を戀ひ」、今も、生神女讃詞、調の第一。聖入。喩言三篇。「リティヤ」に、讃頌は本堂の、及び聖ワシリイの。光榮、聖人の、今も祭日の。挿句に、讃頌は八調経の。光榮、聖人の、今も、祭日の。餅の祝福に、讃詞は聖人の、二次、及び「生神童貞女よ、慶べよ」、一次。使徒經講義の誦読。

早課には、「主は神なり」に、讃詞は主日の、二次、光榮、聖人の、今も、祭日の。「カフィズマ」の後に、坐誦讃詞は主日の、其生神女讃詞と共に。福音経講義の誦読、神現祭前の主日の分。多燭詞の後に、諸讃詞、「救世主よ、天使の軍は」。應答歌は本調の。坐誦讃詞は聖人の、各一次.光榮、多燭詞の後の坐誦讃詞、今も、祭日の。グリゴリイが大ワシリイを讃する棺前の講説の誦読。品第詞及び提綱は本調の。「凡そ呼吸ある者」。福音經は主日の。「ハリストスの復活を見て」。第50聖詠。主日の讃頌。規程は主日の、「イルモス」と共に四句に、祭日の四句に、及び聖人の六句に。共頌は「戦に能力ある主は」、及び「イズライリは俄に乾ける地」、両詠隊各其「イルモス」を歌ふ。第三歌頌の後に、小讃詞は祭日の、及び坐誦讃詞は聖人の、二次。光榮、今も、祭日の。第六歌頌の後に、小讃詞及び同讃詞は聖人の。祭日略解を読む。第九歌頌には「ヘルワィムより尊く」を歌ふ、祭日及び聖人の附唱を歌はず。光耀歌は主日の、光榮、聖人の、今も、祭日の。「凡そ呼吸ある者」に、讃頌は主日の四、及び聖人の四、其常例の附唱と共に。光榮、福音經の讃頌、今も、「生神童貞女よ、爾は至りて讃美たる者なり」。大詠頌。復活の讃詞。聯祷及び發放詞。第一時課及び最後の發放詞。時課に、讃詞は主日の、光榮、祭日の、今も、時課の生神女讃詞。聖三祝文の後に、小讃詞は祭日の。第三時課に、讃詞は主日の、光榮、聖人の、今も、時課の生神女讃詞。聖三祝文の後に、小讃詞は聖人及び祭日のを更々誦す。

聖體禮儀には、眞福詞は本調の、四句を立つ、祭日の第三歌頌四句、及び聖人の第六歌頌四句。聖入の後に、讃詞は主日の、祭日の、及び聖人の、光榮、小讃詞は聖人の、今も、祭日の。提綱は光照前の主日の、第六調、「主よ、爾の民を救ひ」、句、「主よ、我爾に呼ぶ」、又聖人の、第一調、「我が口は睿智を出し」。使徒は光照前の主日の、ティモフェイ書298端、又使徒はコロサイ書254端。「アリルイヤ」、第八調、光照前の主日の、「神よ、我等を憐み」、句、「イズライリの牧者よ」。福音經は光照前の主日の、マルコ1端、又割禮祭の、ルカ6端。領聖詞は「天より主を讃め揚げよ」、又「義人は永く記憶せられ」。大ワシリイの聖體禮儀を行ふ、「常に福にして」に代へて、「恩寵を満ち被むる者よ」を歌ふ。

【注意】神現祭前の「スボタ」。聖體禮儀に、使徒はティモフェイ書284端。福音經はマトフェイ五端。

神現祭前の主日。提綱、第六調、「主よ、爾の民を救ひ」、句、「主よ、我爾に呼ぶ」。使徒はティモフェイ書298端。「アリルイヤ」、第八調、「神よ、我等を憐み」。福音經はマルコ1端。領聖詞は「天より主を讃め揚げよ」。