八調の聖三の讃歌

早課の冒頭で、聖大齋及び他の齋期において「主は神なり」とトロパリを歌わずに、「アリルイヤ」を句「神よ、我が神は夜中より爾を慕ふ」などとともに歌う時にもちいる。

    聖三の讃歌、第一調−


我等無形の軍の有形の象を以て、形より上なる属神の意思に升せられ、聖三の歌に由りて三位の神性の光を受けて、ヘルワィムの如く惟一の神に呼ばん、聖、聖、聖なる哉吾が神や、

(月曜日)無形軍転達因り我等へ。

(火曜日)前驅祈祷りて我等憐み給へ。

(水曜日及び金曜日)よ、十字架にて我等へ。

(木曜日)聖使徒及び成聖者ニコライの祈祷にりて我等憐み給へ。 

光栄は父と子と聖神に帰す 

我等衆天軍と偕に最高きに居る者に聖三の讃美を奉りて、ヘルワィムの如く呼ばん、聖、聖、聖なる哉吾が神や、爾の諸聖人の祈祷に因りて我等を憐み給へ。 

今も何時も世々にアミン 

至善者よ、我等寤め興きて爾に伏拜す、全能者よ、天使の歌を以て爾に呼ぶ、聖、聖、聖なる哉神や、生神女に因りて我等を憐み給へ。 


   聖三の讃歌、第二調 


至善者よ、我等地に在りて天上の軍に效ひて、凱歌を爾に奉る、聖、聖、聖なる哉吾が神や、

(月曜日)無形軍転達因り我等へ。

(火曜日)前驅祈祷りて我等憐み給へ。

(水曜日及び金曜日)よ、十字架にて我等へ。

(木曜日)聖使徒及び成聖者ニコライの祈祷にりて我等憐み給へ。 

光栄は父と子と聖神に帰す 

造られざる性、萬有の造成主よ、我等の口を開き給へ、我が爾の讃美を伝へて呼ばん爲なり、聖、聖、聖なる哉吾が神や、爾の諸聖人の祈祷に因りて我等を憐み給へ。 

今も何時も世々にアミン 

主よ、爾は我を覺まして榻より起せり、我が智慧と心とを照し、我が口を開きて爾聖三者を歌はしめ給へ、聖、聖、聖なる哉吾が神や、生神女に因りて我等を憐み給へ。 


   聖三の讃歌、第三調− 


一性にして分れざる三者、三位にして同永在なる惟一者よ、我等爾神に天使の歌を奉る、聖、聖、聖なる哉吾が神や、 

(月曜日)無形軍転達因り我等へ。

(火曜日)前驅祈祷りて我等憐み給へ。

(水曜日及び金曜日)よ、十字架にて我等へ。

(木曜日)聖使徒及び成聖者ニコライの祈祷にりて我等憐み給へ。 

光栄は父と子と聖神に帰す 

無原の父、同無原の子、同永在の神たる惟一の神性を我等ヘルワィムの如く勇敢を以て讃榮して曰ふ、聖、聖、聖なる哉我が神や、爾の諸聖人の祈祷に因りて我等を憐み給へ。 

今も何時も世々にアミン 

審判者俄に來りて、人人の行は顯れん、故に我等夜半に畏れて呼ぶ、聖、聖、聖なる哉我が神や、生神女に因りて我等を憐み給へ。 


   聖三の讃歌、第四調− 


爾の無形なる役者の歌を、我等死すべき者は勇敢を以て爾に奉りて曰ふ、聖、聖、聖なる哉我が神や、

(月曜日)無形軍転達因り我等へ。

(火曜日)前驅祈祷りて我等憐み給へ。

(水曜日及び金曜日)よ、十字架にて我等へ。

(木曜日)聖使徒及び成聖者ニコライの祈祷にりて我等憐み給へ。 

光栄は父と子と聖神に帰す

至善者よ、天使の品位が天に於ける如く、我等人の班列は地に於て今畏を以て凱歌を爾に奉る、聖、聖、聖なる哉我が神や、爾の諸聖人の祈祷に因りて我等を憐み給へ。 

今も何時も世々にアミン 

ハリストス神よ、爾の無原なる父と、爾と、爾の至聖なる神とを、我等ヘルワィムの如く勇敢を以て讃榮して曰ふ、聖、聖、聖なる哉我が神や、生神女に因りて我等を憐み給へ。 


   −聖三の讃歌、第五調−


歌頌の刻、祈祷の時なり、我等熱切に惟一の神に呼ばん、聖、聖、聖なる哉我が神や、

(月曜日)無形軍転達因り我等へ。

(火曜日)前驅祈祷りて我等憐み給へ。

(水曜日及び金曜日)よ、十字架にて我等へ。

(木曜日)聖使徒及び成聖者ニコライの祈祷にりて我等憐み給へ。 

光栄は父と子と聖神に帰す 

無原なる三者よ、我等勇敢を以て爾の無形の軍を象りて、不當なる口にて呼ぶ、聖、聖、聖なる哉我が神や、爾の諸聖人の祈祷に因りて我等を憐み給へ。 

今も何時も世々にアミン 

童貞女の胎に入りて、父の懐を離れざりしハリストス神よ、諸天使と偕に我等をも受け給へ、蓋我等呼ぶ、聖、聖、聖なる哉我が神や、生神女に因りて我等を憐み給へ。 


   聖三の讃歌、第六調− 


ヘルワィム等は畏を以て前に立ち、セラフィム等は敬み慄きて、黙さざる聲を以て聖三の歌を奉る、彼等と偕に我等罪なる者も呼ぶ、聖、聖、聖なる哉我が神や、

(月曜日)無形軍転達因り我等へ。

(火曜日)前驅祈祷りて我等憐み給へ。

(水曜日及び金曜日)よ、十字架にて我等へ。

(木曜日)聖使徒及び成聖者ニコライの祈祷にりて我等憐み給へ。 

光栄は父と子と聖神に帰す 

我が神よ、六翼の者は無形の口、黙さざる讃頌を以て爾に聖三の歌を呼ぶ、我等地上の者も不當なる口を以て爾に讃美を奉る、聖、聖、聖なる哉吾が神や、爾の諸聖人の祈祷に因りて我等を憐み給へ。 

今も何時も世々にアミン 

聖三なる惟一者の神性を混淆せざる合一に於て讃榮して、我等天使の歌を呼ぶ、聖、聖、聖なる哉吾が神や、生神女に因りて我等を憐み給へ。 


   聖三の讃歌、第七調−


天上の軍たるヘルワィム等に歌頌せられ、神聖なる光榮の中に諸天使に伏拜せらるる神よ、我等地上に在りて不當なる口を以て爾に讃美を奉る者をも納れ給へ、聖、聖、聖なる哉吾が神や、

(月曜日)無形軍転達因り我等へ。

(火曜日)前驅祈祷りて我等憐み給へ。

(水曜日及び金曜日)よ、十字架にて我等へ。

(木曜日)聖使徒及び成聖者ニコライの祈祷にりて我等憐み給へ。 

光栄は父と子と聖神に帰す 

靈よ眠の如く怠惰を退け、審判者を讃美せんことを勵みて、畏を以て呼べ、聖、聖、聖なる哉吾が神や、爾の諸聖人の祈祷に因りて我等を憐み給へ。 

今も何時も世々にアミン 

近づき難き神性、惟一の三者に、セラフィムの聖三の讃美を奉りて、畏を以て呼ばん、聖、聖、聖なる哉吾が神や、生神女に因りて我等を憐み給へ。 


   聖三の讃歌、第八調− 


我等心を天に擧げ、天使の品位に效ひて、畏を以て審判者の前に俯伏して、勝利の讃美を呼ばん、聖、聖、聖なる哉吾が神や、

(月曜日)無形軍転達因り我等へ。

(火曜日)前驅祈祷りて我等憐み給へ。

(水曜日及び金曜日)よ、十字架にて我等へ。

(木曜日)聖使徒及び成聖者ニコライの祈祷にりて我等憐み給へ。 

光栄は父と子と聖神に帰す 

ヘルワィム等は敢て爾を仰ぎ視ずして、環り飛びて、神聖なる聖三の歌を奉る、彼等と偕に我等も爾に呼ぶ、聖、聖、聖なる哉吾が神や、爾の諸聖人の祈祷に因りて我等を憐み給へ。 

今も何時も世々にアミン 

我等多くの罪に屈められ、敢て天の高きを仰ぎ視ずして、靈と體とを以て俯伏して、諸天使と偕に爾に歌を奉る、聖、聖、聖なる哉吾が神や、生神女に因りて我等を憐み給へ。