聖・公・使徒 の 正教会

神 と 人 と の 出 会 い  ふ れ あ い

 

鹿児島ハリストス正教会 《聖使徒イアコフ聖堂》

〒892−0848

鹿児島市平之町12−39

TEL, FAX: 099−223−7632

The Orthodox Christian Church in Kyushu of

The Orthodox Church in Japan

 

ハリストス正教会とは

正教会(オーソドックス・チャーチ)は、キリスト教誕生の地エルサレムから発展した教会で、中近東、バルカン半島、ヨーロッパ、ロシア等をへて世界に宣教され、広まりました。 正教会とローマ・カトリック教会は、歴史的・文化的、信仰上の理由で1054年に分離しました。 正教会を「東方教会」、カトリックを「西方教会」と呼び、1054年の出来事は「東西両教会の分裂」として世界史に知られています。 やがて16世紀頃、西欧では宗教改革が進み、カトリックからプロテスタントが分離しました。 カトリックを旧教と呼ぶ時、プロテスタントは新教と呼ばれています。 正教会は、現在では、ヨーロッパ、アメリカ等にも広まり、全世界に約3億人の信者がいます。 「イイスス・ハリストス」とは「イエス・キリスト」の名前をギリシャ語・スラブ語から翻訳した邦訳名です。また私たちの教会は、ギリシャ正教、ロシア正教、東方正教会とも呼ばれています。

 

明治維新・幕末後 鹿児島にはじめて創建されたキリスト教会

九州に初めて正教が伝道されたのは明治6年頃。正教会は、西南戦争(明治10年)後、キリスト教諸派に先駈けて、1978(明治11)年1月「イイスス正教会」として、鹿児島に創立されました。 ザビエルが鹿児島つまり日本にキリスト教を伝えたのが1549年。 それから90年後の徳川幕府による鎖国・キリシタン禁制(1639年)から数えると、339年後のキリスト教会の鹿児島復活≠ナした。 そのあとロシアのウラジオストックで、明治11年に司祭に叙聖された聖ニコライ師の愛弟子、イアコフ高屋仲神父が宣教に努めました。近隣では、熊本(会堂)、人吉(聖堂)などがあります。 第2次世界大戦の1945(昭和20)年空襲で旧聖堂を焼失し、1957(昭和32)年6月30日、大主教イリネイ師が、現在の聖使徒イアコフ聖堂の新築を祝う、成聖(せいせい)の祈祷を行われました。 聖使徒イアコフ(ヤコブ)とは、神の子・主イイスス・ハリストスの十二使徒の一人で、エルサレムで致命(ちめい、殉教)した聖人です。鹿児島の聖堂はこの聖使徒イアコフを記念しています。

 

亜使徒(あしと) 聖ニコライ の 日本宣教

聖ニコライ師は、まだシベリア鉄道のない時代に、24歳の若さで日本伝道の大志を抱き、単身シベリアを横断し、約1年の月日を費やして、ロシア領事館付司祭として、函館に到着しました。 1861(文久1)年のことでした。彼は、50年の長きにわたって、日本でキリスト教の伝道に励みました。 明治24年に完成した東京復活大聖堂(東京都千代田区神田駿河台、JRお茶の水駅前)は、ニコライ堂の愛称で親しまれています。また函館正教会も、北海道のシンボルとして有名です。 聖ニコライ師は、1912(明治45)年2月16日、75歳で永眠し、1970年聖人に列聖されました。 日本の光照者(こうしょうしゃ) 亜使徒 大主教聖ニコライ と尊称されています。亜使徒の名は、ハリストス(キリスト)の聖使徒と同じ働きをした聖人に与えられています。

 

ゴンザ と ソウザ、最後のロシア皇帝ニコライU世

1727年薩摩(さつま、鹿児島)から、船荷を満載した船が出港。しかし大嵐に遭い、6か月余漂流した後、目的地の大阪とはまったく異なるシベリアに漂着しました。乗組員15人は、現地のコサックらに殺害され、積荷も略奪されました。生き残った2人は、ロシア帝国の首都サンクト・ペテルブルグに送られ、エカテリーナ女帝に謁見しました。1734年10月ゴンザはダミアン、ソウザはコスマの聖名(クリスチャンネーム)で洗礼を受けました。ゴンザは『新スラブ日本語辞典』等の著作で知られています。 1891(明治24)年ロシア皇太子ニコライが、軍艦アロー号から鹿児島に上陸し県知事を表敬訪問した際、突然、皇太子は人力車を降り高屋神父の前にひざまずき、祝福を願ったという風聞(うわさ)が広まりました。そのあとの大津事件、日露戦争、そしてロシア革命での非業(ひごう)の最期をとげた皇帝ニコライU世の、青春の一景(ひとこま)が鹿児島にありました。 ロシア文学では、奄美大島出身、高屋神父から洗礼を受け、正教神学校を卒業。日本で最初のロシア文学者といわれる昇曙夢(直隆)が有名です。〔主著『ロシヤ・ソヴェート文学史』〕

 

奉神礼(ほうしんれい) 聖歌(せいか) 聖像(イコン) の 美しさ

正教会の祈祷は、「奉神礼」(神の民の仕事)といいます。ロウソクの光、乳香の芳香、聖歌、聖像が荘厳な雰囲気をかもしだし、神秘的な時間と空間を体験することができます。 正教会では、讃美歌と呼ばずに「聖歌」と言います。オルガン等の楽器を用いずに歌います。一つの旋律で歌う単音聖歌や、混成四部合唱など心をうつ祈りが魅力です。聖像(イコン)は、正教会独特の宗教絵画で、聖像を通して神に祈りを献げます。 正教会最大の祭りは「復活大祭」(イースター)です。ほかに「主の降誕祭」(クリスマス)等の12大祭など、多くの祭り・祭日祈祷、そして毎週日曜日と土曜日に祈祷が行われています。 初代のキリスト教からつたわる祈りと心を、純粋に継承しているのが正教会です。

 

  祈 祷 の 御 案 内《鹿児島》

日曜日(主日) 聖体礼儀 AM 10時〜

土曜日     晩 祷 PM 5時半〜

 

※いろいろな活動・行事への御参加をお勧めします。毎月の予定表を御覧になり、参加しましょう。希望者には会報・予定表を配布しています(無料)。

 

鹿児島ハリストス正教会 及川(オイカワ)

TEL, FAX 099−223−7632

〒892−0848 鹿児島市平之町12−39