6、信徒の祈り ――連祷

 前項では、私達が日曜に教会に行くのは、神の国への旅行に行くようなものであることを学びました。人々は旅行に行くとき、その旅行に必要な全てのものについて考えます。同じように、私達は聖体礼儀の始まりに、幸福な良い生活を行うために必要な、全てのもののために祈ります。しかし、私達は自分たちのためにだけ祈るのではありません。私達は神の家族のため、そして世界の善のために祈ります。司祭はこの祈りを導きます。司祭は、神に何か大切なことをお願いするたびごとに、私達に対して「・・・のために主に祈らん」と呼びかけます。聖歌隊は、私達全ての代わりに「主あわれめよ」と答えます。この様に司祭が神にお願いし、聖歌隊がそれに応じる祈りを「連祷」と呼んでいます。この連祷の祈りに注意し、神の家族が何を祈っているのか気をつけてみましょう。私達は次のように祈ります。

全世界のへいわのために、
全世界の国々にある教会のため、
私達の国家のため、そして国家の指導者のため、
私達の住む都市、或いは町とそこに住む人々のため、
全ての人々のための良い季候と食物、
旅行をしている人々のため、
病気でいる人々、苦しみにあっている人々、寂しい境遇にある人々のため、
あらゆる危険から逃れることが出来るため、

この連祷の終わりに、司祭はハリストスに対し、私達全て、私達の友人、親類の全てを守って下さるように祈ります。そして司祭は私達に神に仕えることを約束するように、そして神が私たちの生活に望まれるように生活することをお願いします。聖歌隊は「主汝に」と応えます。